
アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)と「コリアン軍団」の大激突。
1日に開幕する今シーズン女子ゴルフ3番目のメージャー大会である第59回全米女子オープン(賞金総額310万ドル)の優勝は誰になるのだろうか。
真っ先に優勝候補に数えられるのは、シーズン賞金(105万ドル)と最多勝(4勝)の先頭を走り、相変らず「ゴルフの女帝」として君臨しているソレンスタムだ。しかし、彼女はこの7年間、特に全米女子オープンとは縁を結ぶことができないでいる。昨年は最終18番ホール(パー5)であっけないボギーをおかし、1打差で延長戦出場の機会を逃したこともあった。
総勢156人の出場選手のうち、24人(15%)が出場するコリアン軍団の「ソレンスタ対抗馬」は、今年初のメージャー大会であるナビスコ・チャンピオンシップ優勝者である朴祉垠(パク・ジウン、ナイキゴルフ)。
賞金ランキング第2位(77万ドル)である彼女は、一般大会の3倍にも達する優勝賞金56万ドルを追加した場合、賞金ランキングでトップを再奪還すると同時に、生涯初の賞金王登極の可能性も出てくる。腰痛の悪化防止とコンディション調節のため、直前の大会であるロチェスター大会を1ラウンド・ティーオフ直前にあきらめたほど、優勝への強い意欲をみせている。
生涯初の連続大会カットオフにあうなど、今シーズン、スランプに陥った朴セリ(CJ)が名誉を挽回できるかどうかと、「ゴルフの天才少女」ミシェル・ウィ(韓国名魏聖美、14)が善戦できるかどうかも関心事だ。
安是眩(アン・シヒョン、コーロンエルロード)、宋アリ(ソン・アリ、ビーンポールゴルフ)、チョン・ソルアン(23)の新人王タイトル3巴戦も、成績によるポイントが2倍である同大会が分水嶺になる展望だ。
昨年、無名のヒラリー・ランキ(米国)が「びっくり優勝」を獲得したように、ややこしいコースを巡回しながら開かれる全米女子オープンは異変の舞台だ。ランキは昨年、史上初めて地域予選を経った選手が優勝するという珍記録を残した。
激戦場となるマサチューセッツ州ボストン近くのサウスハドリ・オーチャードGC(パー71・6473ヤード)は、長打力と精巧さを持ち合わせてない選手には消化できない難コースとして有名だ。
パー5のホールは三つだが、647ヤードにもおよぶ長いコースで、11におよぶパー4ホールのうち五つのホールは400ヤード以上で、飛距離の短い選手は2オンも難しい。それに、フェアウェーの左右が鬱蒼な森で取り囲まれており、ドライバーショットが正確ではなければ、大変困ってしまう。
雑草の多い10cm前後のラフがフェアウェーだけでなく、難しいラインやグリーン周辺を取り囲んでおり、現地では早くから「オーバーパーの優勝記録が出るだろう」との予想が出ている。
安永植 ysahn@donga.com






