
●誤った出会い
仁川(インチョン)高と天安北一(チョンアンブクイル)高の1回戦は大会初盤のビッグ・カード。仁川高は今年、大統領杯で頂上に上がり、北一高は同大会で02年優勝に続き、昨年は準優勝を獲得した強豪だ。両方とも充分に優勝できる実力を持っているチームだ。仁川高のヤン・フスン監督は、「ムチも先に打たれた方が良い」と一戦に備えており、北一高の金サングク監督もやはり、「最初のボタンをよく締めるのが重要だ」と言った。特に、同大会でしか優勝したことのない釜山(プサン)高は、北一高−仁川高の勝者と4強進出を争う可能性が高く、今年も激しい勝負が予想される。
●首都集中か、地方分権か
黄金獅子旗は1990年以後から昨年まで、ソウルのチームが14回のうち11回もタイトルを手に入れた。1998年大邱(テグ)商業高校、1999年群山(グンサン)商業高校、02年北一高が地方チームの命脈を引き継いだだけだ。
しかし、今年には地方チームの挑戦が手強い。ソウルでは、「投手王国」シンイル高と今年度大統領杯準優勝チームの徳寿(トクス)情報高が守城に乗り出した中、シーズン2冠王を目標とする仁川高が1989年優勝以来、15年ぶりの頂上復帰を目指しており、北一高と釜山高も優勝候補に数えられる。
●お父さんの名にかけて
出場選手の中には野球選手2世が多い。仁川高の朴ユンは朴ジョンフンSK首席コーチの息子だ。1年生なのに主戦1塁手のポストを占め、今年、大統領杯で14打数6安打を記録した。朴コーチはシンイル高時代の1976年大会の時、優勝を味わったので、2代にわたって頂上を踏む珍記録を立てられるかどうかが関心事だ。朴コーチは、「直接試合を見には行けなくても、心から応援する」と言った。
北一高の右利き正統派投手のユ・ウォンサンは砲手出身であるユ・スンアン韓火(ハンファ)監督の息子だ。球速140kmを越える速球が主な武器だ。釜山高の大型打者チョン・ウィユンは、選手とコーチでロッテ・ユニホームを着たチョン・インギョ氏の息子。
●雨が降った場合は
25日から梅雨が始まるという予報が出た。大会日程(24日〜7月2日)と梅雨時期がかみ合っているのだ。試合中雨が降れば、主審は一応30分待ってみた後、これ以上試合進行が不可能だと判断されれば、5回以後には雨天コールドゲームで試合を終わらせ、5回以前にはノーゲームを宣言して再試合を行う。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






