ベ・ヨンジュンが韓国より日本で大きな人気を博している。ベ・ヨンジュンは日本で「ヨン様」と呼ばれる。様は日本の王族と貴族にだけ付ける極尊称。日本経済新聞が発表した今年上半期のヒット商品に、ベ・ヨンジュンはニコン社の「デジタルカメラ」と共に共同2位に上がっている。小泉日本首相は韓国ドラマのブームに触れながら、「ヨン様が首相よりずっと人気がある」と話した。日本のNHKは視聴者の圧力のため、ベ・ヨンジュンが出演する「冬のソナタ」を五輪が開かれる1ヵ月間放送しないようとした計画を取り消した
▲日本の各週刊誌は競うようにベ・ヨンジュンをカバーストーリーで扱う。朝日新聞も数回にわたってベ・ヨンジュン特集記事を載せたが、爆発的な人気の原因を明確に分析するまでには至らなかった。読者がベ・ヨンジュンの記事を探し求めるから、何か書かなくてはならないというふうだ。スターを追いかける女性は大体「若いひととき」の場合がほとんどである。しかし、週刊誌AERAは東京大学出身の40代前後の高所得専門職の女性らがベ・ヨンジュンのことを好むと書いた。とにかくベ・ヨンジュンは檀君以来、日本人自身によって熱烈に好かれた最初の韓国人になった。
▲日本でのベ・ヨンジュンの絶大な人気はどう説明することができるだろうか。まず日本の女性が追い求める男性像にベ・ヨンジュンがぴったりと合う。ベ・ヨンジュンは柔らかくて知的できれいな顔立ちの「微笑む貴公子」のスタイルだ。「主人はベ・ヨンジュンのように美しく優しい言葉で話しかけてくれない」と不満を持つ主婦たちが、夫が眠っている隣でDVDの「冬のソナタ」を鑑賞する。「冬のソナタ」4本入りパッケージ(21万ウォン相当)が15万セット以上売れた。
▲男女関係がますます乱雑で堕落していく日本の社会で「冬のソナタ」の純愛が40、50代の主婦にノスタルジアを呼び起こすという分析もある。せりふが大好きだという反応も出でいる。ベ・ヨンジュンも広く見れば韓流の一支流だ。韓国で大衆文化に携わる人々のフレッシュな発想がアジア各国で熱い韓流を作り出した。新鮮な素材と奇抜なアイディアがさまざまな作品に反映されて、プロ精神が言語と風俗のハードルを乗り越えてアジア人の胸を打つという分析がもっともらしい。
黄鎬沢(ファン・ホテク)論説委員 hthwang@donga.com






