自治体首長の4・15総選挙と6・5再・補欠選挙出馬などによって、副首長が権限代行を行っていた慶尚南道(キョンサンナムド)など、27の地方自治体に対して監査院が特別監査に着手した。
監査院の任鍾彬(イム・ジョンビン)自治行政監査局長は8日、「総選挙や再・補欠選挙に出馬したり収賄の疑いなど不正に関わって拘束された自治体首長の不在によって、副首長が権限代行を行った自治体が33ヵ所に上る。このうち、苦情が多数発生した慶尚南道や釜山(プサン)市など27の地方自治体に対して、9日から来月9日まで特別監査を実施することにした」と明らかにした。
監査院は首長の空白で権限代行体制が運用された場合、主要事業の推進が中断されたり引き延ばされたことによって地域住民の苦情が増えたことを勘案し、主要事業の推進実態と行政業務に対する適正さを集中的に監査する方針だ。
任局長は、「首長の空白で自治体の公務員が事なかれ主義に陥って業務を怠ったところが少なくないことが分かった。業務を怠った公務員に対しては責任を問い、監査の結果、問題点が見つかった場合は行政自治部など関係省庁を通じて改善策をまとめる」と述べた。
監査院はこれと共に自治体の公務員が許認可の過程で、請願人に対し法的根拠もない道路開設を求めたり、各種負担金を課した不正行為も集中的に取り締まることにした。
今回、監査院から特別監査を受ける地方自治体は次の通り。
△ソウル江東(カンドン)区、中(チュン)区、永登浦(ヨンドゥンポ)区△釜山市、海雲台(ヘウンデ)区△大邱(テグ)東(トン)区、北(ブク)区△大田(テジョン)東(トン)区、儒城(ユソン)区、大徳(テドク)区△京畿道富川(キョンギド・プチョン)市、華城(ファソン)市△江原道鉄原(カンウォンド・チョルウォン)郡△忠清北道忠州(チュンチョンブクド・チュンジュ)市△忠清南道唐津(チュンチョンナムド・タンジン)郡△全羅北道任実(チョルラブクト・イムシル)郡△全羅南道珍島(チョルラナムド・チンド)郡、新安(シンアン)郡、和順(ファスン)郡△慶尚北道永川(キョンサンブクト・ヨンチョン)市、慶山(キョンサン)市、盈徳(ヨンドク)郡、清道(チョンド)郡△慶尚南道昌原(キョンサンナムド・チャンウォン)市、梁山(ヤンサン)市△済州(チェジュ)市
崔永海 yhchoi65@donga.com






