「これまで支援してくださった韓国国民の皆様に心から感謝申し上げます。その方々がいらしゃらなかったら、今このように(刑務所から)出ることもできず、精神的・肉体的健康も今のようではないだろうと思います」
米海軍情報局(ONI)でコンピュータ分析官として働きながら在米韓国大使館の武官に機密を渡した疑いで1996年9月逮捕された後、「スパイ陰謀罪」で収監生活をしてきたロバート金(韓国名金チェゴン、64)氏が1日、米バージニア州の家に戻った。
金氏は1997年7月連邦裁判所で懲役9年に保護観察3年を言い渡されたが、模範囚として認められ、7年8ヵ月目の同日から家宅収監生活に入った。
「あまりにも久しぶりに出て開放されたような気分だが、まだ収監生活が完全に終わったわけではないので、精神的なプレッシャーはあります。韓国国民の皆様からの物心両面における励ましやご支援は苦しい収監生活の間大きな力となりました。自分が韓国人であることを改めて思い知らされる機会となりました。これからもご声援に答えたいと思います」
金氏は約2ヵ月後の7月27日に仮釈放されるが、3年間の保護観察を受けるため、位置追跡の可能な電子装置を足首に付けなければならず、米政府の許可なしにはバージニア州を離れられない。
このため同氏は「収監生活のため今年2月になくなった父の死を見守ることができなかった。今すぐにでも墓参りに行きたいが、当分は難しそうだ」と胸を焦がした。
米国市民権者でありながら祖国の韓国に協力するためにしたことのせいで処罰を受けた、韓国政府に遺憾の念はないかという質問に対して、同氏は「韓国政府がどう対応したか分からないので、何も言えない」と言葉を慎んだ。
でも一方では「僕も政府で仕事をしてみたが、どの政府であれ公式的にできることとできないことがある」とし、「韓国政府も努力したものと聞いているが、結果が決して自分の望む通りになるわけではないのではないか」と述べた。
自分が受けた疑いに対してはこれ以上何も考えないとは言うが、「法律的に疑いを認めることができず控訴もしたが、受け入れてくれなかった。うらめしい気持ちもあるが、もう仕方ないことだ」と語った。
同氏は最近の韓米関係の異常な雰囲気については「韓米関係において変化は当然であり、韓国も主権国家として主張すべきことはあるはずだ。ただ反米はいけない。お互いにいい関係を保つべきだ」と強調した。
權順澤 maypole@donga.com






