「バスケットボールの天才」許載(ホ・ジェ、39・TG三宝)。許載は10日、原州(ウォンジュ)で開かれたKCCとのチャンピオン決定戦第7戦を最後に30年間の選手生活に終止符を打った。試合に先立ち、自分の背番号9の永久欠番式も行った。そこで許載は「指が10個であるように、数字の10は完全を意味する。私の背番号9番は足りないひとつを埋めてほしいという意味がこめられていると思う」と述べた。
許載は同日「ベスト5」として試合に臨み、最善をつくしたが、本人が言ったおとり、「足りないひとつ」は結局埋められなかった。試合終盤、KCCの勝ちが明確になった。許載は敗北を認めたくなかったのか、終了ブザーが鳴る前にベンチから離れ、ロッカールームでタバコを吸っていた。
しかし、許載は同夜、会食が終わった後、後輩らから最後の胴あげをしてもらい、表情が明るくなった。
「これで全てが終わったと思うと悲しくなりました。しかし、過去は過去であるだけです。新しい覚悟で再出発したい気持ちです」
10歳のサンミョン小学校4年生(1975年)の時、初めてバスケットボールを始め、39歳まで選手生活を続けてきた許載。今後、彼は指導者として新たな道に挑む。今月末、国内バスケットボールのスターらが全員出場する引退試合をした後、来月、米国プロバスケット(NBA)、または大学チームに約2年ほど留学する計画だ。特有のカリスマで有名な許載は、権威よりは選手と常に一緒に呼吸をする兄のような指導者になりたいと抱負を語った。
「足りないひとつ」を埋めてバスケットボールの舞台に帰ってくる許載に期待がかかる。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






