2000年5月当時、小淵恵三日本首相が脳梗塞で死亡するや、小淵家は家族会議を開いた。地方区の衆院選挙に誰が出馬するかを決める席だった。1男2女のうちイラストレーターである長女(32)と会社員である長男(28)は「政治家向きではない」として断った。結局、性格が活逹な次女の優子(26)が「反強制」で選挙に出た。有権者は「小淵」という名前だけで次女に集中的に票が集まった。
◆日本政界の世襲には根深いものがある。昨年11月の総選挙で当選した議員のうち世襲議員は122人で、全体の4分の1にのぼる。小泉純一郎内閣の閣僚17人のうち、8人が2世または3世議員だ。小泉首相も祖父の時から築いてきた地盤を受け継いで政界に進出した。安倍晋三自民党幹事長は岸信介元首相の外孫であり、安倍晋太郎元外相の息子だ。自民党が中曽根康弘元首相を比例代表候補から外したことをめっぐて「父親が中曽根の妨害で首相の夢を成し遂げることができなかった悔しさを、幹事長である息子が実現させた」という話も出回った。
◆韓国でも代を引き継いで政治を業とする2世政治家候補が急に増えた。1970年代韓国政治を牛耳った朴正煕(パク・ジョンヒ)、金大中(キム・デジュン)、金泳三(キム・ヨンサム)3人の前職大統領の二世らが、今回の総選挙に出馬することになった。監獄に閉じこめられた父親の名誉回復を取り戻すために出馬した息子のストーリーも人々の口に上る。米国のブッシュ家門が二人の大統領を輩出したことを見れば、政治の世襲は東アジアだけの特殊な現象ではないようだ。
◆日本では世襲政治家を「地盤(地方区)」、「かばん(お金)」「看板(家門)」をともに受け継いだ幸せ者と呼ぶ。競争に例えると、彼らは人より先にスタートラインに立ったわけだ。日本の政界は、政治家が死亡した場合、子供が一定期間同じ地方区で出馬することを禁止する制度を推進している。デジタル時代に政治世襲がさらに増えたのは韓国政治のアイロニーだ。先代の存在感が大きなだけに責任も重くならなければならない。家門の名前を売りに恩恵を得ようとする二世はいないと信じたい。
朴元在(パク・ウォンジェ)東京特派員 parkwj@donga.com






