世界で億万長者が最も多く居住する都市は英国のロンドンである。「サンデー・タイムズ」は現在40名の億万長者がロンドンに住んでおり、その中で最高の金持ちは65億パウンド(約14兆ウォン)の財産を所有しているロシア人のローマン・アブラモビチだと報じた。ロンドン居住の億万長者の3分の1である13人が外国人である。英国人がロンドンに住むのは当然だが、なぜ外国人までロンドンに集まるのだろうか。理由はロンドンの税金体系が他の外国都市に比べて、富豪に有利になっているからだ。
◆アブラモビチの場合、税率が1%だけでも減ると1365億ドルを節減できる。億万長者にとってロンドンは税金節約のための「約束の地」、文字通りの「tax heaven」。節約される税金に比べて、他国で居住する不便さは何でもないだろう。節税のために外国に住む著名なスポーツスターと芸能人も一人二人ではない。韓国ではtax heavenを普通「租税避難所」と言うが、税金が少ないところを捜し求める富豪にとっては「節税の天国」と翻訳すべきだと主張するはずだ。
◆長者らが捜し求める避難所がもう一つできた。今回はテロ避難所である。11日スペインで発生した爆弾テロ(約190人死亡)はテロがとうとう欧州本土に上陸したのではないか、という不安を感じさせる。01年の米同時多発テロ以降、ロシアのモスクワとエセントゥキー、インドネシアのバリー、イラクのバグダッド、カルバラで大型テロが発生した。建物、飛行機、汽車などテロの対象が多様化し、米国、欧州、アジア、アフリカなど発生地域も無差別となっている。世界がテロの脅威に怯えているのだから、一足先にテロ避難所を設ければ金持ちが詰め掛けやしないだろうか。
◆テロ団体が米国を圧迫するために、「外郭叩き」をしているという分析まで出た。確かに、米国は同時多発テロ以降、国土安保部まで設けて徹底して備えているというのだから攻撃はそうままならないのだろう。まだその真偽のほどが確認されていはいないが、アルカイダ傘下の組織と知られている団体がスペインのテロを犯したと主張して、米国の対イスラム戦争同盟国を攻撃対象と指摘した。韓国もまかり間違えば、「米国の外郭」として分類される可能性があるのだから、「テロ避難所」と自任しながら、油断してはいけない。
方炯南(バン・フェナム)論説委員 hnbhang@donga.com






