Go to contents

「北朝鮮で人体実験を目撃」脱北の元科学者が証言

「北朝鮮で人体実験を目撃」脱北の元科学者が証言

Posted March. 04, 2004 23:41,   

2年前に韓国に亡命した元北朝鮮科学者が北朝鮮で政治犯を対象にした人体実験の現場を目撃していると、米紙ロサンゼルスタイムズが3日付で報じた。

同氏が現場を目撃したのは1979年のことだが、90年代半ばまでも他の事例について間接的に聞いているとし、多少古い話ではあるものの、同氏の証言は北朝鮮の高級科学者としては初めて「人体実験」の事実に触れたものだと、同紙は伝えた。匿名を求めたこの50代の科学者が目撃した実験現場は、平壌(ピョンヤン)から北方約24kmほどにある平城(ピョンソン)付近の軍の刑務所で、政治犯収容所と言われているところ。

当時、博士号取得を控えた同氏は、論文が同実験に使われた化学物質を取りあげているという理由で、参考人として現場に招請されたという。同氏によると、実験対象になった男2人は、髭を生やしたまま極端に痩せていたという。

2人は、一方の壁面が大型のガラスになっている部屋に移された後、ガラス越しに科学者らと役人らが見守るなかで1人ずつ人体実験が行われた。同氏は「男の一人は、必死に首と胸元を掻きながら、着ていた灰色の囚人服を破き、全身が血まみれになった」と回想した。2人は苦痛の中で絶叫したが、3時間後に息を引き取ったという。

同紙によると、韓国の統一省は、この証言者が咸興(ハムフン)のある研究所で幹部を務めた化学者であることを確認しているという。