ブッシュ米大統領が、今年末までに260万の働き口を設けるといった発言から一歩引き下がった。
11月の大統領選挙を意識、道筋もつけられない「ばら色の見通し」を打ち出したという批判の声が上がったためだ。
ブッシュ大統領は、10日前に議会に送った「経済報告書」で、今年260万の新規雇用が創出されるだろうと見込んだ。
ところが、これについてスノー財務長官とエバンス商務長官は同日「ホワイトハウスの見通しに同意していない」と述べ、ブッシュ大統領に決まりの悪い思いをさせた。
民主党の大統領候補の本命であるケリー上院議員は「ブッシュの補佐官たちさえ『本当に(展望値を)信じはしないでしょう』という。無理な約束を信頼する人はブッシュ1人しかいない」と猛烈な攻撃を加えた。
ホワイトハウスのマカリー報道官は18日、定例プリーフリングで記者たちのしつこい質問が続くや「大統領は経済の予測より足元の雇用情勢に重きを置いている。ブッシュ大統領は『私は統計学者でも、預言者でもない』と言った」と述べた。
ブッシュ大統領も同日「経済が成長し、より強くなるだろうと思う」と触れただけで、雇用創出については一言も口にしなかった。
米国で昨年8月以来6ヵ月間で作られた働き口は36万6000個に過ぎない。
異鎭 leej@donga.com






