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[社説]イラクから歓迎される派兵に

Posted February. 13, 2004 23:25,   

イラク追加派兵同意案が昨日、国会で可決された。派兵案をめぐり四分五裂の様相を呈した政界が、遅ればせながらではあるが現実的な判断を下したことは幸いだ。これからは、派兵をめぐる葛藤を克服して、軍が成功裏に任務が果せるよう、準備に万全を期さなければならない。

派兵準備の核心は、平和再建部隊としての韓国軍の性格を再確認することだ。韓国軍は争いに行くのではなく、苦しんでいるイラク人を助けるために行くことを明確にしなければならない。そうしてこそ、社会の一部の派兵反対論を鎮めることができると同時に、将兵たちの自負心と士気を高めることができる。韓国軍がイラクで歓迎されれば、安全に対する憂慮も減少するはずだ。

99年10月から4年間、東ティモールに派遣された常緑樹部隊がいい例だ。常緑樹部隊は、卓越した再建支援活動と住民和合への努力で、「多国籍軍の王」という称号を得た。イラクへ行く「ゼイトゥーン部隊」が、東ティモール民事作戦のすばらしい伝統を受け継いでほしい。

4月末の派兵には時間が十分でないだけに、軍当局の責任は重大だ。軍は派兵部隊の訓練、装備物資の調達及び運送、米軍との協力体系など、すべての面で一分の狂いもないようにしなければならない。何よりも現地住民との不必要な摩擦や人命被害が発生しないように、徹底的に備えるのが重要だ。

民間部門も力を結集しなければならない。無益な派兵論議は終えて、国民みんながイラクへ向かう兵を激励する姿勢を持つのが優先的な課題だ。さらに外交通商部、KOTRA、国際協力団(KOICA)、非政府機構(NGO)などがイラク再建事業に積極的に乗り出せば、派兵の肯定的な效果はさらに高まるだろう。