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中仏首脳、米国意識し「多極世界」構築で一致

中仏首脳、米国意識し「多極世界」構築で一致

Posted January. 27, 2004 23:26,   

中国の胡錦涛・国家主席兼党総書記が26日、フランス訪問の日程を始めた。

両国樹立40周年にちなんで行われた胡主席の訪仏は、主席就任後初めての欧州国公式訪問。エジプト、ガボン、アルジェに続く欧州とアフリカを歴訪する予定だが、欧州でフランス一国だけ訪問するのは両国の「特別な関係」を示すものだ。

両国の関係だけではない。東西の主要国である両国の首脳が国際秩序全般について議論するという点に外信は意味を与えている。米国一辺倒の世界秩序に変化を模索する多者秩序構築の初めての歩みだという分析も出ている。

▲赤く輝いたエッフェル塔〓ジャック・シラク仏大統領は26日の会談で、中国が維持してきた「一つの中国」の原則を支持するとうたい上げた。引き続き大統領官邸のエリーゼ宮で開かれた晩餐では、台湾で3月に行われる国民投票計画を「重大な間違い」と非難した。

同日、エリーゼ宮から遠くないエッフェル塔は赤く輝いた。フランスは今年を「中国の年」に指定して、旧正月と胡主席の訪問に合わせてエッフェル塔に中国を象徴する赤色の照明を照らしている。

▲「多極世界」に一致〓胡主席は晩餐で「中仏は多極世界の必要性に合意した」と述べた。「多極世界」は米国の一方主義に対抗してきたシラク大統領が主張してきたキーワードだ。両国の首脳は引き続き韓半島問題をはじめイラクとイラン、中東とアフガニスタン問題など国際秩序全般について話し合った。

最近、欧州では米国の一方主義を牽制するパートナーとしての中国の役割への期待が高まっている。26日開かれた欧州連合(EU)外相会議では天安門事件以来続いてきたEUの対中国武器輸出禁止措置を解除しなければならないという声が高かった。

胡主席がEU国のうち貿易量が4位に過ぎないフランスを初の欧州訪問国に選んだことについて「フランスを足場に中国とEUを連結する『対米軸』を構築しようとする試み」という分析も出た。

▲問題は「人権」〓「中仏軸」または「中EU軸」構築の最大の障害は中国の人権問題だ。シラク大統領は晩餐で「人権尊重は現代社会と経済の核心条件」と述べ、中国の人権改善を求めた。

米国を相手におびただしい貿易黒字を出している中国が中米関係より、中仏関係を前面に出すのも難しい状況。胡主席はこの日「多極世界」を強調したが、直接米国を連想させるような言葉は一言も言わなかった。



朴濟均 phark@donga.com