年明け早々、北朝鮮が来週平壌(ピョンヤン)を訪問する米代表団の寧辺(ヨンビョン)核施設立ち入りを容認したという報道が出るやいなや、北朝鮮の核施設公開の意図や米代表団の訪朝承認の背景をめぐって推測が飛び交っている。
事前に公開された訪朝ではなく、まだ代表団の性格も明らかではないが、米政府が北朝鮮核問題解決の期限を「3月」としているという日本マスコミの報道まで続き、さらに関心を引いている。
▲北朝鮮の狙いは〓政府は代表団の性格を「米議会専門委員チーム」と見ている。そして、北朝鮮が米議会専門委員で構成された代表団の寧辺核施設訪問を受け入れたのは、「時間稼ぎ用」の性格が濃いと判断している。
北朝鮮核問題を論議する6者協議が空転している状況で何の進展もない場合、北朝鮮にとって不利になるためだ。
特に北朝鮮とともに、米国が名指しした「不良国家」のグループに属するリビアが、最近大量破壊兵器(WMD)開発を放棄し、国際原子力機関(IAEA)の査察を受けることにした点を考えると、北朝鮮も国際社会に向けて肯定的な態度を見せる必要性があると判断した可能性が高い。
北朝鮮は、このような態度変化を通じて、6者協議再開に関して足かせとなっているのは北朝鮮ではなく米国だという点を浮き彫りにするものと予想される。さらに、米代表団が寧辺核施設に立ち入る状況で、米国が直ちに対北朝鮮圧迫の動きを見せないという期待もあると観測される。
しかし、米議会専門家グループが訪朝しても、立ち入る核施設の選定問題や公開レベルなどをめぐって意見が一致しない可能性が高く、今回の訪朝が北朝鮮核問題解決の転機になるとは予断し難い。
特に今回の訪問は、米政府レベルの公式訪問や核開発を検証するための正式な査察ではないため、北朝鮮の措置が6者協議に直接的な影響を及ぼす可能性は薄いというのが、政府当局者の判断だ。
▲米政府が訪朝を容認した背景は?〓米紙USAトゥデーは、米政府が昨年1月にウェルダン下院議員などの下院議員団の平壌訪問を反対したのと違い、今回はヘッカー博士を含む米代表団の訪朝を容認した点に注目した。
同紙は、特にヘッカー博士について「最高水準の核専門家(top nuclear scientist)」だと紹介した。ヘッカー博士は、米国初の核兵器を製造したロスアラモス研究所で1985〜97年に所長を務めた人物だ。ロスアラモス研究所は、ローレンスリバーモア研究所とともに米国の2大核研究機関に数えられる。米エネルギー省が、昨年4月に、両核研究機関に新しい核爆弾設計を公募する文書に公式署名したという知らせが伝わり、注目された研究所だ。
ともかく、米政府が代表団の訪朝を容認した背景については「明確ではない」というのが大方の見方だ。しかし、はたして北朝鮮が会談に臨む意志を持っているのか、北朝鮮の核が技術的レベルでどのような状態なのかを把握できる機会になると判断した可能性が高いと、専門家たちは分析している。
外交安保研究院の金聖翰(キム・ソンハン、米州研究部長)教授は「例えば、北朝鮮が米代表団に核施設内の放射化学実験室への立ち入りを許容するのか、核燃料棒が現在どのような状態でどこにあるのかを確認させるのかなどによって、北朝鮮の核開発および6者協議に対する意志や今後の意図などを把握できる」と推測した。
金影植 金正勳 spear@donga.com credo@donga.com






