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「優雅なおどけ者」まさに私ですよ 女優・金ソンア

「優雅なおどけ者」まさに私ですよ 女優・金ソンア

Posted December. 09, 2003 23:10,   

「クリスマス→Xマス→エックスマス→セックスマス」

金ソンア、チャ・テヒョン主演の映画、「ハッピーエロクリスマス」はこんな幼稚な、しかし一度ぐらい想像したことのあるような突拍子のない想像からスタートする。

温泉都市のユソンでクリスマスを控えて起る色鮮やかなラブストーリーを書き綴った。この映画で「熱い」金ソンアの姿を期待していたら、がっかりするだろう。彼女はネールアーティストを夢見る小心なボウリング場の職員、ホ・ミンギョンに扮して180度変身する。組織暴力団の親分、バン・ソクドゥ(朴ヨンギュ扮)と素人警察官のソン・ビョンギ(チャ・テヒョン扮)が彼女をめぐって対決する。

金ソンア(28)にとって2003年は最高の年だ。「黄山伐(10月17日封切り)」で階伯(ゲベク)将軍の妻として単発出演して。「虎は皮のため死んで、人は名前のため死ぬもんだよ」という名せりふで観客を笑わせてまた泣かせた。その一週間後封切りした「偉い遺産」ではカップめんを食べていたところ、舌をやけどしたら、タクアンを舌の表面に付ける「応急処置」を施す唐突な「白鳥(ベクジョ、女性の浪人を美化していう言葉)」に変身した。

いつのまにか彼女には「コメディーの女王」というニックネームが付けられた。昨年、封切りした「夢精期」から「ハッピーエロクリスマス」まで、果して金ソンアは4連打席ホームランを放つことができるだろうか。

金ソンアがこの映画に係わるキーワードに対する自分の経験と考えを率直に打ち明けた。17日封切り、15歳以上観覧可。

どうしてユソンなのかって?李ゴンドン監督(この映画でデビュー)の故郷だそうだ。監督は、「私はソウルはどこがどこなのか分からないが、ユソンはその隅々まで分かる」とし、ユソンを選んだという。私も温泉が大好きだが、最近は行けない。人にあまりにも変な目で見られて垢すりができないからだ。みんな同じ姿勢で垢すりをしているのに、どうして私だけを見ているのかしら…。同じぐらい垢が出ても、次の日、噂されるに決まっている、「金ソンアは垢が多いって」。

「偉い遺産」を撮ってからは負担がさらに重くなった。観客は、「今度はもっと笑わせてくれるだろう」と期待しているはずだ。今度の映画ではシナリオの下に青いボールペンで慶尚道(キョンサンド)なまりのバージョンを別に書き込みながら3ヵ月間練習した。他の俳優らとの調和、キャラクターの一貫性を学んだ。アドリブもほとんどない。いくつかのアドリブも編集で全部切られた。

一人暮らしか、ボーイフレンドとうまく行かないか、恋人に振られたり、おどけ者のキャラクターだ。しかし、いつもハッピーエンドだから嬉しい。そうだ、「イエスタディ」(金ソンアの映画デビュー作、2002年)では銃に撃たれて死んで、「黄山伐」では夫(階伯将軍)の刀に切られて死んだもんね。

「偉い遺産」に続いてこの映画でも吐くシーンがある。私の映画には特に吐くシーンが多い。しかし私は映画ごとに吐く姿勢が違う。「偉い遺産」のミヨンが積極的に吐くとしたら、この映画のミンギョンは我慢しきれずにパトカーシーツの後の袋におとなしく吐く。監督は、「ミンギョンの内面を見せてくれる唯一の場面だ」と言った。私の演技がオーバーだとは思わない。私の姿に人々が笑うのはそうした経験を一度はしてみたからだろう。

朴先生(朴ヨンギュ)を止めるのに苦労した。チャ・テヒョンと私が三角関係という設定に盛り上がってしまった。「バン・ソクドゥがホ・ミンギョンにキスしてしまうシーンを入れよう」とシナリオ修正を提案して、「先生、ノー。駄目ですよ、駄目」と私が止めた。朴先生は、「演技者は50、60代になっても素直さを失ってはいけない。目つきに現われる」とアドバイスしてくれた。チャ・テヒョンとは息が合って、面白かった。クリスマスの時、ワインを一杯飲むことにした。



李承宰 sjda@donga.com