米国とロシアがカフカス山脈の旧ソ連共和国グルジアで「第2の冷戦」を繰り広げている。
ロシアの日刊紙イズベスティャは4日「グルジアで新冷戦が始まった」と伝えた。両国は先月シェワルナゼ前大統領の辞任を契機にグルジアを自国の影響力のもとに置くための競争に突入した。グルジアは人口550万人の小国だが、欧州と中央アジアをつなぐ戦略的な要衝地であり、カスピ海の油田から出る石油を欧州に輸送する要地である。
▲「ロシア排除」に着手した米国〓ラムズフェルド米国防長官は5日、電撃的にグルジアを訪問した。ラムズフェルド長官はブルジャナゼ暫定大統領と来年1月の大統領選で当選が有力視されているサーカシビリ国民行動党党首に会う予定だ。
これに先立って3日には、パスコ米国務部次官補が訪れるなど、米国高官のグルジア入りが相次いでいる。ブッシュ大統領はパスコ次官補を通じ、自ら辞任したシェワルナゼ前大統領に親書を伝えて慰労の挨拶を行うことにした。
シェワルナゼ前大統領を辞任に追い込んだ市民革命に介入したという疑惑がもたれている米国は、経済支援をてこに「今度こそグルジアに必ず新米政権を樹立させる」という強い意志を示していると外電は分析している。
一方、米国は冷戦終結以後、もっとも強くロシアを圧迫している。パウエル国務長官は2日、グルジアに駐留しているロシア軍の即時撤退とロシアのグルジア政治介入の中止を要求した。
▲ロシア「グルジア維持」に必死〓米国の攻勢に、ロシアも対応策づくりに追われている。駐米大使を務めた外交通のルーキン下院副議長は4日「グルジアが親ロシア路線を維持しなければ、統一国家は維持できないだろう」と警告した。グルジアがロシア離れすれば、分割すると脅威したのだ。
グルジア内の3自治共和国であるアジャリア、アブハジア、南オセチアはいずれもロシアの保護と支援を受けており、事実上中央政府の統制から抜け出している状態だ。ロシアとしてはグルジア次期政権がロシア離れの動きを本格化すれば、「グルジア解体」という切り札を取り出すこともできるという意味だ。
1999年、グルジアから撤退すると約束していたロシアは、「約束を履行しろ」という米国の要求に2日、「撤退する政治的な意思はある」(チジョフ外務次官)と明らかにした。しかし、ロシア軍の高位関係者は「今後10年間は駐留し続けるつもりだ」という方針を明らかにするなど、グルジアで撤退する意思がほとんどないという本音を垣間見せた。
金起顯 kimkihy@donga.com






