国際通貨基金(IMF)は、18日「米国、日本、欧州など世界経済の回復傾向に力を得て、韓国経済も回復の段階にさしかかっている」と診断した。
IMFは18日に発表した「03年韓国政府年例協議の結果」という報告書で「韓国経済は回復初期段階にあり、来年は4.75%、05年には5.5%ほど成長するだろう」との見通しを示した。
ペルマン・アジア太平洋局韓国課長を団長とするIMF年例協議団は、今月5日に韓国を訪問し、2週間にわたって財政経済部の企画予算処、韓国銀行などと韓国経済の懸案について議論した後、同報告書を提出した。
IMFは、全般的に韓国政府の景気てこ入れ策に共感を示した後、当分財政および金融政策は回復傾向を裏付けるのに焦点が合わされるべきだと主張した。
まず、財政政策と関連して「長期的には均衡もしくは黒字財政に戻るべきだ」としながらも「だが、回復初期の来年度の予算を、引き締め政策で編成したことは回復傾向に水を差す恐れがあるため望ましくない」との見解を示した。
また、金融政策については「来年物価が2.5%ほど上がるだろう」との展望を見せた後、「これは韓国銀行の物価抑制目標値である2.5%〜3.5%の低い方に当たり、低金利など景気拡張的な政策を当分維持する必要がある」とアドバイスした。
最近の金融市場の構造調整と関連しては「現代(ヒョンデ)投資証券が今年中に売却した後、韓国投資証券と大韓投資証券もできるだけ早く売却したほうがよい」とし「公的資金を積極的に活用する必要がある」と明らかにした。
このほか、持株会社制および証券関連訴訟制の導入など企業の支配構造改善に向けて、政策と労働市場の柔軟性を高めるための労使関係の制度改善は望ましい政策方向だと評価した。
金光賢 kkh@donga.com






