「戦争の傷痕を治療する医師であり、大韓民国国軍として誇らしいです」
蒸し暑い中、イラク住民の苦痛をいたわるイラク派兵医療部隊(ジェマ部隊)所属の徐栄兌(ソ・ヨンテ、28)上等兵は今年4月に派兵された約100人の部隊員のうち唯一漢方医の医務兵である。
徐上等兵は、「目が回るほど忙しいが、治療の後住民の明るい笑顔を見るたびに大いにやりがいを感じる」と答えた。昨年初めにキョンサン大学の漢方医学科を卒業して漢方医の資格を取った後、志願して入隊した。現在、ジェマ部隊唯一の「漢方軍医官」の役割を遂行している。
彼は、「漢方のすばらしさを世界に広く知らせたかったし、人道的なレベルの医療支援という目的に共感したから、躊躇しないで派兵募集に志願した」と語る。
ここ5ヵ月間、彼の手を経ていった患者は現地住民と同盟軍、韓国軍の兵士など合計およそ660人。
最初のうちは、「漢方治療」が知られていない上に言葉も通じなかったため、訪ねてくる患者がほとんどいなかったが、治療後病気が好転した人たちの口コミで、患者が大きく増えた。
特に先月初めに、「筋力無力症」という珍しい病気を患っていた7歳のイラク少年が徐上等兵の治療で病状が好転すると、最近は1日20〜30人の人が詰め掛ける。
また、現地のナシリヤ医師協会所属の医師が漢方診療を学ぼうと訪ねて来、一部の同盟軍兵士は彼らの病院よりも徐上等兵に診察を受けるケースが増えたという。
徐上等兵は、「少年の父親が『新しい希望を与えてくれた』と涙ぐむ姿を見て、本当に来てよかったと思った」と語った。
今月22日に第二陣と交代して帰国する徐上等兵は、「6ヵ月以上長期治療が必要な患者をそのままにして帰国すると思うとすまなく思われる」とし、「彼らに対する治療内容を漏れなく引き継ぎをして、円滑な診療が行われるようにする」としている。
尹相虎 ysh1005@donga.com






