ドイツ在住の学者・宋斗律(ソン・ドゥユル、59)氏の国家保安法違反容疑事件を捜査中のソウル地検公安1部(呉世憲部長検事)は6日、宋氏が「北朝鮮側から労働党政治局候補委員級の待遇を受けたことはあるが、候補委員に選出されて公式に任命されたことはない」という内容の弁護人意見書と独自収集した証拠など、約200ページの資料を提出したと明らかにした。
意見書によると、北朝鮮が統一戦線戦略対象として利用するために、94年に死去した金日成(キム・イルソン)主席と95年死去の呉鎭宇(オ・ジンウ)人民武力部長の葬儀委員名簿に宗氏を「金チョルス」という名で載せて候補委員の待遇をしたが、公開の手続きを経て公表される政治局候補委員に「金チョルス」という名が載ったことは一度もないという。
検察は同日、宋氏を再召喚して、労働党政治局候補委員に選任された過程とそれを知った時期、実際に活動したかどうかなどについて裏づけ捜査を行った。
また、北朝鮮側から金品を受け取った経緯や留学生に北朝鮮入国を誘ったかどうかなど、他の容疑も追及した。
検察は、宋氏が調査過程で積極的に転向意思を明らかにするか、自筆の公式文書を提出するならば、身柄処理決定の参照資料とすることを明らかにした。
検察関係者は宋氏の処理と関連して、「まだ何も決まっておらず、追放は司法の決定ではない」としながら、「追放を選ぶなら起訴をする必要はなく、起訴するなら裁判が確定した後に追放するのが正しい」と話した。
一方、宋光洙(ソン・グァンス)検察総長は同日、最高検察庁に対する国会法制司法委員会(法司委)の国政監査で、「宋氏が入国した背景は何か、誰かの指令を受けて偽装入国したのではないか、介入した親北朝鮮左翼勢力は誰かなどを明らかにしなければならない」という野党ハンナラ党の咸錫宰(ハム・ソクチェ)議員の質疑に対して、「宋氏の入国経緯と背後についても徹底的に捜査する」と明らかにした。
宋総長はまた、「宋氏だけではなく、その背後も捜査しなければならない」というハンナラ党の崔炳国(チェ・ビョングク)議員の質問にも「捜査する」と答え、「宋氏の容疑に対しては、法と原則に則って徹底的に捜査し、捜査結果によって所信ある決断を下す」とつけ加えた。
丁偉用 李相錄 viyonz@donga.com myzodan@donga.com






