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「赤札」の陰…長引く不景気で財産差押えが急増

「赤札」の陰…長引く不景気で財産差押えが急増

Posted September. 29, 2003 23:29,   

「返済能力なんかないから勝手にして」

28日午前、ソウル瑞草区盤浦洞(ソチョグ・バンポドン)のあるマンション。ソウル地方裁判所のK執行官(55)と職員の3人で債務者A氏(35)の家を尋ねた。この債務者の借金はカード代で1300万ウォン。「来るものが来た」という表情の債務者は、執行官が冷蔵庫やテレビに差し押えの赤札を貼る姿を眺めているだけだった。

同日、すべての家財道具を差し押えたが、原則どおり最低価で鑑定した結果、すべて合わせても100万ウォンにならなかった。鑑定料6万ウォンを含む執行費用20万ウォンと利子を返すと、元金返済に使える金額はわずか60万〜70万ウォンだ。

K執行官はA氏の家の他にも、午前中だけで2ヵ所のカード債務者の家に立ち寄ったが、誰もいなくてそのまま帰って来た。K執行官は「それでも今日は刃物を持って飛びかかる人なしに終わって幸いだ」とし、「赤札をすべての物に貼っても、100万ウォンにならない家が大部分だ」と話した。

最悪の不景気で、財産の差し押さえ及び強制競売が急増している。97年に始まった通貨危機のときに急増したが、徐々に減少してきた財産の差し押さえが、昨年からまた増えている。今年8月末現在、差し押え執行件数は既に昨年の全体水準に迫った。

執行官たちが伝える債務者たちの最大の変化は、返済能力がないということだ。

以前は30%程度の債務者たちが金を返すと言い、当日ではなくても返済が行われたが、最近はそれこそ「勝手にしろ」というふうの債務者が多い。

このため、返済の割合が10%に満たない状態。ヤミ金融による返済という「悪循環」などで、これ以上金を借りる所がないぐらい、個人の経済が悪化しているという証拠だと執行官は指摘した。

カード代のために財産を差し押えられる人が全体の50%以上を占めるということも、最近の特徴だ。

ソウル地裁のある執行官は「以前はカード代による差し押えが10〜20%に過ぎなかったが、昨年からカード代の債務者が急増した」と説明した。

「青年失業」の後遺症で20代の初・中盤の信用不良者が増え、差し押えする物さえない場合が大半だ。

したがって、自然に債務者たちの行動が極端に走る場合が多い。

シンナーを振り撤いた後、プロパンガスボンベを持って来たり、刃物を振り回したりする。崖っぷちに立たされた人々が多いということだ。

執行官の事務室で会った別の執行官は「それだけに暴力的に出てくれば記は楽だ」とし「永久賃貸マンションから車寄子に乗った人を引っ張り出したり、故意に病院にいる老母を連れて来たりする債務者を相手にするときは、夜も眠れない」と嘆いた。



金善宇 sublime@donga.com