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コンペ出品の映画「浮気者一家」、ベネチアでも健闘か

コンペ出品の映画「浮気者一家」、ベネチアでも健闘か

Posted August. 28, 2003 18:20,   

「浮気者一家」(林相洙監督)はベネチアでも健闘を続けるだろうか。

第60回ベネチア国際映画祭が27日(以下、現地時間)、イタリア・ベネチアのリド島で開幕する。開幕作はウディ・アレン監督(米)の「Anything Else」。

今回の映画祭では、メーンコンペティション部門の「ベネチア60」、革新的な映画が出品される第2コンペ「アップストリーム」(Upstream)、批評家週間、短編部門などで250あまりの作品が11日間にわたって上映される。

韓国映画界は、1987年に「シバジ」の姜受延(カン・スヨン)が最優秀女優賞を、昨年は「オアシス」の李滄東(イ・チャンドン)監督とムン・ソリが特別監督賞、新人俳優賞を受賞するなど、特に因縁が強い。

グランプリの黄金獅子賞など主な賞が授与される「ベネチア60」には、『浮気者一家』をはじめ、20作品が出品される。ポルトガルのマノエル・デ・オリベイラ監督の『語る絵』(ジョン・マルコビッチ、カトリーヌ・ドヌーブ主演)、元女優のマルガレーテ・フォント・トロッタ監督(独)の『ロジェンス・トラス』、マイケル・ウィンターボトム監督(英)の『コード46』が話題作だ。イタリアの作品では、老将マルコ・ベロッキオ監督の『グッドモーニング・ナイト』、パオロ・ベンベヌティ監督の『国家機密』が注目を浴びている。

アジア勢では、『浮気…』のほかに日本の北野武監督の『座頭市』、キャロル・ライ監督(香港)の『夢見る風景』など4作品が出品された。『浮気…』は、9月3日に記者団を対象にした試写会を行った後、4日に公式上映される予定。金ミンジョンと金ウンジョンが主演した金ヒョンソン監督の『ナビ』も批評家週間に招請された。

今回の映画祭では、全般的にヨーロッパ勢の躍進が目立つ。アカデミー賞を狙った米国の映画の大半が非コンペ部門に出品しているからだ。コンペ部門ではメキシコ出身のアレハンドロ・ゴナレス・イニャリトゥ監督が演出した米国との合作映画『21グラム』が唯一のものだ。

非コンペ部門では、著名監督たちの手による注目に値する映画が多い。ベルナルド・ベルトツッチの『The Dreamers』、リドリー・スコットの『メチスティックスメン』、コーヘン兄弟の『許されない残虐行為』などが披露される。とくに『許されない…』は、ジョージ・クルーニ、キャサリン・ゼダ・ジョーンズ、ビリー・ボブ・ソーントンなど錚々たる顔のキャスティングで話題を呼んでいる。

「アップストリーム」では、たゆまない革新的な試みで世界映画界に衝撃を投げかけたデンマークの巨匠ラース・フォン・トリアー監督がヨルゲン・レス監督と共同で演出した『5つの障害』、巨匠コポラ監督の娘であるソフィア・コポラの『ロースト・イン・トランジッション』など18編が競争を繰り広げる。



金甲植 gskim@donga.com