「幸運」の2ドル紙幣のおかげで、高級住宅街の空き家だけを選んで4億ウォン台の金品を盗んできた窃盗犯が検挙された。2ドル紙幣が警察と被害者には「幸運」を、窃盗犯には「不運」をもたらしたことになる。
李容疑者(38)は13日、ソウル城北(ソンプク)警察署で、ソウル城北洞や平倉洞(ピョンチャンドン)などの高級住宅街で窃盗をした疑いで取り調べを受けていた。
李容疑者は先月31日午後1時半頃、ソウル鍾路区(チョンログ)平倉洞にあるチャンさん宅(57、事業家)に侵入、奥座敷にあった金庫を壊して貴金属、イタリア製のミンクコート、7000米ドル、現金500万ウォンなど2億7700万ウォン相当を盗むなど、7月と8月で5回にわたって、この地域一帯で4億5500万ウォン相当の金品を盗んだ有力な容疑者として調べを受けていた。
被害物品の中にはミンクコート、真珠ネックレス、ローレックス時計、サックスホンなど高価名品や貴金属類が多かったし、米ドルとユーロなどもあった。
警察は、犯行地域の住宅に設置された閉鎖回路(CC)テレビに撮影された李容疑者のカーニバル乗用車を示しながら自白を求めたが、李容疑者は犯行を否認しつづけた。
しかし、李容疑者の否認はすぐばれてしまった。参考人調査を受けるために警察署を訪れた被害者の張さんが李容疑者所持品の中から、自分が持っていた2ドル紙幤を見つけたからだ。張さんはビジネスで米国へ行って、米国人事業家からプレゼントとしてもらった2ドル紙幤の一貫番号を手帳に記録しておいたのだ。
2ドル紙幤は、米国で76年から95年の間に5、6回だけ発行された「貴重な」所蔵品。この紙幤は幸運をもたらしてくれるという俗説があって、米上流社会ではプレゼント用として使われているほどだ。特に65年、モナコのレニエ3世と結婚した米女優のグレース・ケリーが、レニエ3世からプロポーズを受けたとき2ドル紙幤を持っていたというエピソードは有名だ。
李容疑者は「巨額を手にした後、家族と一緒に中国に渡って定着しようと思った」とし、幸運のドルが自分には不幸をもたらしたことに対して諦めの気持ちで頭を下げた。
一方、盗難にあった張さんは「やっぱり幸運の2ドル」と話しながら喜んだ、と警察は伝えた。李容疑者は特定犯罪加重処罰法上、窃盗の疑いで14日拘束された。
金善宇 sublime@donga.com






