盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、8・15式典の式辞で、多くの話をした。所得2万ドル時代に進まなければならないと力説し、自主国防と韓米同盟は矛盾しない補完関係にあると強調した。北朝鮮の核問題の平和的解決と国民統合の重要性についても言及した。国民は大統領のこのような国政目標に反対しない。
問題は実践だ。実践には2つのことが前提とならなければならない。一つは、資金を含む隙のない履行計画であり、もう一つは大統領のリーダーシップだ。前者については敢えて言及しない。今年の成長率が、2〜3%台に止まると言われているが、このような成長率で所得2万ドルと自主国防の時代を開くことができるのか、誰よりも大統領が悩んでいると考えるからだ。しかし後者については、正直に言って心もとない。
国家の目標を立ててこれを達成するには、大統領がその内容と方法に対する国民的合意を導き出さなければならない。地域間・階層間・世代間のかっ藤を解消し、利益集団間の利害関係を調整することのできる統合のリーダーシップを発揮しなければならないということだ。
残念ながら、この6ヵ月間で盧大統領がそのようなリーダーシップを見せたとは言いがたい。「こちら側」、「相手側」という言葉が時代の流行語になったことが、これを立証する。反目し分裂する社会では、いかなる遠大な国政目標も果たすことができない。国民が一つになれず、国政の方向に確信を持つことができなければ、誰が大統領を信じ、熱意を持って手伝おうと思うだろうか。
盧大統領は、認識を変えて心を開かなければならない。一国の大統領に、どうしてこちら側の国民と相手側の国民があり得るだろうか。盧大統領は6ヵ月前の就任の言葉でも「改革は成長の動力であり、統合は跳躍の基盤だ」と言った。その通りである。統合なくして跳躍もない。盧大統領が式辞どおりにするには、統合のリーダーシップをまず示さなければならない。重要なことは言葉ではなく実践である。






