中国で北朝鮮からの脱出者を援助して中国公安当局に逮捕され、1年3ヵ月の間拘置所に収監されている崔奉一(チェ・ボンイル、55)牧師の釈放のために、政府が積極的に乗り出すよう求める要求が相次いでいる。
拉致脱北人権連帯、北朝鮮政治犯収容所解体本部、北朝鮮民主化ネットワークなど、脱出者関連人権団体の関係者たちは、崔牧師の夫人・呉甲順(オ・ガプスン、49)氏とともに1日午前に大統領府を訪問し、政府が崔牧師の釈放に向けて努力するように促す嘆願書を提出した。
呉氏は、「大統領の中国訪問の前に主人の釈放を促す嘆願書を大統領府に提出した。これまでいい知らせを待ったが、期待が失望に変わりつつある」と話し、「主人が一日も早く家族のもとに戻れるように、大統領の努力を願う」と語った。
崔牧師は昨年3月14日、北朝鮮からの脱出者25人を在中スペイン大使館に進入させるなど、脱出者を助けた疑いで同年4月に中国延吉の自宅で中国公安に逮捕された。崔牧師はこれまで1度裁判を受け、1審の宣告も受けない状態で延吉の拘置所に収監されている。崔牧師は、高血圧と糖尿病で苦しんでいるが、中国の曖昧な裁判期限規定のために裁判が遅れている。
現在、脱出者を助けて中国公安に逮捕・収監されている韓国人は、崔牧師を含めて5人。彼らは人道的なことをしたと評価されているが、中国政府が脱出者に対する違法な出入国支援に敏感なうえ、公安側も「法に則って処理する」という強硬な立場であり、釈放に困難をきたしている。
外交通商部関係者は、「8月中に崔牧師に対する1審が言い渡されると思われるが、不法出入国支援違反罪の最高刑である7年の刑を宣告される恐れもある」とし、「人道的なことをして逮捕されただけに善処を請うべきだが、中国の国内法を違反したため、外交の慣例上、無条件釈放を求めることはできない」と語った。
崔牧師はキリスト教聖潔教団所属で、96年に中国に渡り北朝鮮と接した吉林省で宣教活動をしてきた。宣教活動の過程で北朝鮮からの脱出者たちの実状を知った崔牧師は、脱出者支援ネットワークを作り、脱出者を助けてきた。
これまで中国に3回面会に行った夫人の呉氏は、「主人は拘置所の中でも、病んだ自分の体より脱出者たちを心配していた。家長を待つ家族に1年3ヵ月はあまりにも長い時間だ」と語った。
崔牧師の娘ユリ氏(26)と京畿道金浦(キョンギド、キンポ)で軍服務中の息子スンウォン氏(23)は、崔牧師に数回手紙を送った。しかし、中国の法律では拘置所内の書信が禁止されており、崔牧師は夫人呉氏を通じて子どもたちの手紙の内容を伝え聞いた。
金善宇 sublime@donga.com






