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[オピニオン]「青少年証」

Posted August. 01, 2003 22:12,   

学歴の壁が鉄瓮城のように高く厚い韓国社会だが、小中高校の正規の課程をまともに踏まなくても成功した人は少なくない。忠清北道(チュンチョンブクド)にある永同(ヨンドン)大学の金ジェギュ前総長は、小学校の卒業証書しかなかったが、大学総長の座まで上がった。映画「西便制(ソピョンジェ)」の林権澤(イム・グォンテク)監督は中学校中退で、有名テレビドラマ「竜の涙」の作家、李ファンギョン氏は小学校卒業が全部だ。また、世界的ヘア・デザイナーの朴ジュン氏は中学校入学もできなかったそうだ。マスコミの「成功時代」特集には、このように「かばんの紐は短くても成功の紐は長い」人々の人生逆転ストーリーがしばしば登場する。

◆成功した人々は様々な苦境を乗り越えて他の人たちよりもっと熱情的に働き、成功時代を切り開いた。しかし、彼らの成功の裏にはおびただしい試練と挫折もあった。学歴が低いという理由で門をたたいた多くの会社から幾多も断られ、たとえ就業したとしても立場の分け隔てに苦しまなければならなかった。格別、学縁を重んじる韓国社会の雰囲気のなかで、常々疎外感を感じるを得なかったわけだ。幼い頃には制服を着た友達が羨ましくて、人知れず涙を流したことも多かった。

◆青少年基準法に規定された9〜24歳の韓国の青少年数は、昨年末で1137万8000人。このうち、正規の学校に通う学生は835万4000人で、そうではない非学生は247万4000人余り(軍隊で服務中の55万人は除外)で、全体の22%にも及ぶというから驚きだ。彼ら非学生は学生に比べて多くの分野で辛苦を味わっている。正規の学校でない代案学校の学生も同じだ。外国のビザを受けるのも難しく、貯金通帳を作ろうとしても必ず親と一緒に銀行へ行かなければならない。身分が不確実だという理由で、バイト先を求めるのもたいへん難しい。それで、こんな差別に耐えられず、不良青少年に転落する場合も多い。

◆ソウル市は大衆交通や文化施設を利用する時に学生が受ける割引メリットを、非学生も受けることができるように来月、彼らにも「青少年証」を発給することにしたと発表した。文化観光部も非学生のため、総合的な対策を設けているという。文明社会とは結局、学生であれ非学生であれ、障害者であれ非障害者であれ、金持ちであれ貧しい人であれ、皆が共同体の一員として不合理な差別を受けない社会だ。しかし、今回の措置だけではまだ足りない。非学生に対する社会の関心と志願を、もっと増やしていかなければならない。能力があって覇気満々な勤労青少年たちの挑戦精神が、社会の差別と冷待の中で折れて萎んでいくことはあってはならないのだ。

宋煐彦(ソン・ヨンオン)論説委員 youngeon@donga.com