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47歳のナブラチロワ、20度目のウィンブルドンタイトル

47歳のナブラチロワ、20度目のウィンブルドンタイトル

Posted July. 07, 2003 21:56,   

30年前、夢に満ちた10代の少女はときめく気持ちでウィンブルドンの青い芝生をはじめて踏んだ。それから30年の年月が経ち、彼女の顔にはいつのまにか深いしわがきざまれ、目もかすんでしまった。コートで人生のたそがれをむかえる50代。

しかし、彼女は相変わらず勝負の世界に身を置いている。それも万人の尊敬を受けるトップの座を守りながら…。

「鉄の女性」マルチナ・ナブラチロワ(47・米)。彼女は7日、英国ロンドン近郊のオールイングランドクラブで開かれた今季3度目のメジャーテニス大会ウインブルドン混合ダブルスの決勝でリーンダー・パエス(30・インド)と組んで優勝した。アンディラム(23・イスラエル)—アナスタシャ・ロディオノバ(21・ロシア)組を2−0(6−3,6−3)で下した。

ナブラチロワは、これで個人通算20回目のウインブルドン・タイトルをとり、ビリジン・キング(米)の持っていた大会通算最多優勝記録と肩を並べた。偶然にもキングのウィンブルドン20勝記録はナブラチロワと組んだ79年女子ダブルスで出たものだった。

また、マガレット・ドュフォン(米)が62年つくった大会最高齢優勝記録(44歳)も41年ぶりに塗り替えた。95年この大会の混合ダブルスで優勝して以来8年ぶりのトップ復帰。

ナブラチロワは「あれから、再びここでプレーできるとは思ってもいなかった」と言って、喜びを隠し切れなかった。彼女はまた、先月29日死去した映画女優キャサリン・ヘブバーンが親友だったと言うことにふれ「80年代、彼女にウインブルドンの応援に来てくれと頼んだが、緊張してとても見ていられないといって来なかった。今回の優勝を彼女に捧げたい」と述べた。

17歳の1973年に初めて出場したナブラチロワは、ウインブルドンの大会でシングルス9回、ダブルス7回、混合ダブルス4回を制覇して20勝の大記録をうちたてた。

今回の決勝戦の相手だったラムとロディオ・ノバはナブラチロワがウィンブルド・ンシングルスではじめて優勝を果たした1978年には生まれてもいなかった。パートナーのパエスは「ナブラチロワの試合を見て、感動を受けたのは私が7歳のときだった」と述べた。

子供や姪の年に当たる後輩たちと戦いながらも徹底とした体力管理でなかなか疲れない。同日も準決勝と決勝を一日で行う強行軍だったが調子は絶好調だった。「運動をしている限り、ベスト・コンディションを維持するべきだ。自分でいくらでもコントロールできる部分に制約されたくない。」

94年に引退し、00年コートに復帰したナブラチロワはウインブルドンをはじめ、4つのグランドスラム大会で通算58回(シングルス18・ダブルス31・混合ダブルス9度目)の優勝をし歴代2位につけた。マガリット・スミスコートの最多優勝記録は62回。

今年になって豪州オープン混合ダブルスの優勝に続いて、メジャー2勝目をあげたにナブラチロワとって、新記録の達成は時間の問題のようだ。

しかし、彼女の考えは違う。「世界1位、メジャー優勝などは世間的な目標だ。記録を更新するために帰ったわけではない。テニス自体を楽しみ、長いことコートを守る自分の姿から力を得る多くに人々のためにプレーしている。それは死ぬ日まで自分の生活の一部になるだろう」ナブラチロワの挑戦はいつまでも続きそうだ。



kjs0123@donga.com