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[オピニオン]血のダイヤモンド

Posted June. 10, 2003 22:10,   

コンゴ、アンゴラ、ナイジェリア、シエラレオネ、リベリア。アフリカの貧困な国というだけでなく、これらの国には共通点がある。内戦に悩まされているという点と天恵の資源が豊かな国だという点だ。土を掘れば石油、天然ガス、ダイヤモンドが出る国がなぜ貧困から抜け出せずに内紛に明け暮れるのか。これについて専門家が下した結論がある。題して「自然の呪い」。

◆1960年代以来、世界の内戦に関する世界銀行の調査を進めたオックスフォード大学のポール・コリエ経済学教授は、国家の経済を天然資源に頼っている開発途上国であればあるほど貧困で、腐敗した独裁者に支配されやすく、頻繁に内戦に巻き込まれるという。簡単に換金できる資源で国民を豊かにすればよいものを、国家の経済発展のために敢えて悩む必要がない「退屈な指導者」は、腐敗と手を取り、自分一人だけ豊かになってしまうというのだ。特にダイヤモンドは非常に換金性が強い。石油などは高度の技術と資本がなければ採掘して売ることができないが、ダイヤモンド鉱山は先端装備がなくてもいくらでも掘り出して密販売できるからだ。これを見過ごすことができない反対派は当然武器を取って蜂起する。反乱軍が兵器を買い入れる費用もやはり、ダイヤモンドを売って調達されたりダイヤモンドの密輸者から金を奪い取ったりして調達される。欧州の情報機関は、アル・カエダ組織がダイヤモンドを利用してテロ資金を調達してきたと指摘した。「血のダイヤモンド(Bloody Diamond)」。不法取引されるダイヤモンドには、このような忌まわしい名がつけられている。

◆反乱軍と国際社会の圧力で政権の座を追われそうなリベリアのテーラー大統領も、血のダイヤモンドと深い関わりがある。米国に留学したエリートで反乱軍の指導者だった彼が、自分の国で生産されるダイヤモンドに満足できず、隣国のシエラレオネの反乱軍をサポートする見返りとしてダイヤモンドを受け取ってきた。反乱軍が勝利した場合、もちろんその国のダイヤモンド鉱山を手中に入れようという算段だった。1999年の大統領就任以来、頭から足元まで白一色で着飾ってエンジェルのイメージを植え付けさせようとした彼も、ダイヤモンドと腐敗の誘惑は乗り超えることができなかったようだ。

◆西欧の伝統では、まったき真実と純粋を象徴するものとして、とりわけフランスでは、結婚を固く結びつけるシンボルと考えられてきたダイヤモンドだ。ところが、アフリカの貧困な国家では、豊かさと喜びの代りに、紛争と腐敗をもたらす血の呪いになってしまった。リーダーシップと教育、法と制度は、それゆえに重要である。天恵の資源が不足している韓国の現実をむしろありがたく思わなければならないのではなかろうか。

金順鄹(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com