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[社説]過渡期的な現象か、それとも構造的な問題なのか

[社説]過渡期的な現象か、それとも構造的な問題なのか

Posted June. 02, 2003 22:18,   

盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、5日おきに2度も放送で生中継される記者会見を行うほど、国民は聞きたいことが、また、盧大統領は答えるべきことが多い状況である。ところが、相次ぐ会見にもかかわらず、依然として疑惑が晴れないのは、現象に対する根本的な見方の違いがあるからだ。昨日「就任100日目の記者会見」で、社会の葛藤の噴出とそれに伴う混乱を「新たな慣行と文化を作り上げる過程における過渡期的な現象」と規定づけたことからして、一般の情緒と違っている。

盧大統領が述べたように、貨物連帯が何ヵ月も前から政府に陳情を出していたにもかかわらず、誰も対話のための窓口を設けようとはしなかった。ついに運送拒否の事態が発生し、数日もの間、関連省庁ではいかなる措置も取らなかったとすれば、それは過渡期の試行錯誤や過ちとして許される限界を超えたことになる。教育副首相と大統領民政首席秘書官が、大統領の指示を「無視」したことや、外国を歴訪中の大統領が大統領府に電話をかけても、誰も電話に出なかったこともやはり、新しい慣行と文化として説明できるたちの内容ではない。

このように、まだ早すぎる漏水現象は、新たな執権勢力が国政運営の代替システムを構築し終える前から、脱権威と脱既成秩序を急いだあまりに生じた、構造的な副作用と言った方が正しいだろう。そして、権威と既成秩序が揺れる隙を狙って集団的な利己主義をもとにした実力行使と、無理強いが、疫病のごとく広がったとみるべきだろう。

盧大統領が、経済と民生の総体的かつ切羽詰まった危機に対する言及を省略したまま、海外発行した韓国債券の金利が最低水準を見せており、労使紛争による損失が昨年大きく減少したと「PR」したのもまた、現実から顔を背けているか、民心を察していないという印象を与えた。マスコミに対し「なぜ大統領にのみスポットを当てるのか」と聞いたのも突飛と言わざるをえない。それは、大統領しか見えないようにしむけた国政形態の問題であって、マスコミのせいではないからだ。

ただ、盧大統領が、自らと政府の過ちを率直に認めたことは、高く評価するに値する。しかし、なぜ過ちを犯したかについては、今一度考え直してもらいたいものだ。