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メッツの徐在応 好投にも遠い2勝

Posted May. 21, 2003 22:24,   

投手交代後、徐在応(ソ・ジェウン、26、ニューヨーク・メッツ)投手がマウンドから降りた時、ニューヨークのシェイ・スタジアムに集まった2万5000人のホーム・ファンたちは惜しみない拍手を送った。一部のファンは起立してまで拍手を送った。

21日、ホームで開かれた米メジャー・リーグのフィラデルフィア・フィリーズ戦。6イニングを投げて5安打2死球4奪三振1失点。先発投手として登板し、1点で抑えたので自分の役割を見事に達成したとの意味だった。

6回まで4−1でリード。それまで打撃の援助を受けることができず、「打者たちが4点さえ挙げてくれれば勝つ自信がある」と言った徐選手の言葉に答えるかのように、メッツは21日1回と3回に2点ずつと早くから4点を挙げ、好投した徐在応は完璧な勝利の要件を作ってマウンドを降りた。この時までは、シーズン2勝が目の前に来ていた。

しかし、今回はリリーフ投手が問題となった。7回、徐在応に続き登板したデビット・ウェザーズは2アウトまでは打ちとったが、1、2塁でパット・バレルに左越3ラン本塁打を打たれ一気に同点を許してしまった。

バットにボールが当たった瞬間、バレルは本塁打を直感したかのように打球も見ずに走り出し、メッツの左翼手クリフ・フロイドは、守備をあきらめてフェンスを超えていくボールをただ見つめているだけだった。徐在応が呆然としたのは言うまでもなかった。結局、チームが7−11で負け、「逆賊」になってしまったウェザーズは試合の終了後、「徐在応は本当に良くやった。全ては私のせいだ」とし、自分を責めた。

徐在応が好投して勝利を逃したのは今に始まったことではない。今シーズンの9試合で、1勝(2敗)を記録したが、防御率は3.44。チーム内ではエースのトム・グラビン(3.41)に次いで2位であり、ナショナル・リーグ全体の投手の中では25位になるほど、高い水準を誇る。

最近の5試合を見ても、6イニング以上を投げて3点以下に抑える「クオリティ・ピッチング」を3回も披露したが、たったの1勝も挙げられなかった。

チーム打率0.240の貧弱なメッツの打線は、徐在応が登板した最近の5試合で、徐選手がマウンドに立っている時は平均2.2点という得点の援助をしている。



金相洙 ssoo@donga.com