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自社のでっちあげ記事の終始公表し謝罪 米NYT紙

自社のでっちあげ記事の終始公表し謝罪 米NYT紙

Posted May. 11, 2003 22:19,   

米ニューヨークタイムズ紙が、自社で4年間勤め今月1日に退職したジェーソン・ブレア元記者(27)の記事のでっちあげや剽窃(ひょうせつ)などの行為を公開し、読者らに謝罪の意を表明した。

同紙は11日付の1面に掲載した長文の記事を通じて「昨年10月以後、ブレア記者が作成した73件の記事を調べたところ、記事の発信先や日付を偽って記載したり、取材源のコメントを操作したりしたのをはじめ、36件に問題があることが分かった」と発表し、それ以前の記事600件についても調べていると付け加えた。

ニューヨークタイムズは「編集者のノート」という別の記事でも「5人の記者とリサーチチームの1週間にわたる調査のまとめを掲載する」とし「誤った報道を正しく訂正することが、さらに良い報道、正確な報道だと信じている」との認識を示した。

同紙ははこれについて「絶対的な影響力を誇ってきた152年の歴史上、最悪の事件」とし「自ら信頼を裏切った最悪の出来事」と位置付けた。

ブレア氏は、イラク戦参戦軍人の話を伝えた4月19日付の記事で、自身がメリーランドの国立海軍病院を訪問し、ジェームス・クリンゲル兵士と対話を交わしたと書いたが、病院を訪問した事実はなく、ニューヨークからオハイオ州にいるクリンゲル兵士に電話をかけて話しただけだった。同氏は、この記事に登場する軍人と軍人家族のコメントの大半を操作したという。

ニューヨークタイムズはまた、同氏が4月7日付の記事で、イラク戦で息子を失った牧師の話を紹介する際、3月29日付のワシントンポスト紙の記事の多くの部分をそのまま写しており、クリーブランドとニューヨークの他紙に出た取材源のコメントを自ら取材したように書いていると伝えた。

同記者はまた、昨年秋に米全域を揺るがした首都ワシントン周辺での無差別狙撃殺人事件で、容疑者の逮捕状況や動機に関する「特ダネ」を連発したが、同記者がこの時期の大半をニューヨークで過ごしていたことが分かった。

ブレア氏は、1998年に研修生として同社に入社、01年に常勤記者に昇格して以降、ニューヨーク地域の事件、事故関連の記事を担当してきた。同氏は「社内政治」が上手で将来が嘱望される記者として評価されており、昨年10月に全国主要ニュースを担当するセクションに異動した。



konihong@donga.com