韓国政府は8日、北朝鮮がプルトニウムの再処理を始めたと思われる兆候が強まっているというワシントン・ポスト紙の報道(7日付)に対して、「まだ確かな証拠はない」と明らかにした。
政府のある当局者は、「北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)の再処理施設の煙突から、先月30日に煙の出ていることが確認されたが、その後、再処理と疑われる兆候は現われていない。韓国は米国と協力し、状況を注視している」と語った。
同当局者は、「再処理施設が稼動しているかどうかを判断するには、再処理の際に出る特有の色の煙と水蒸気状のクリプトンガスの放出や施設稼動に伴う高熱の発生、車と人の移動など多様な兆候を見定めなければならないが、今のところ特別な動きはない」と述べた。
また、「再処理施設から出る煙の場合でも、煙が出つづけて、初めて再処理に入ったと疑うことができるが、煙が出たのは一度だけだった」と述べた。
米国は偵察衛星とU−2偵察機で、寧辺再処理施設の上空の大気にクリプトンガスが含まれているかどうかや、再処理施設の温度変化などを綿密に点検しているという。
一方政府は、北朝鮮の再処理施設で煙が確認された先月30日、北朝鮮が外務省談話を通じて米国が北朝鮮の核問題を国連に送る場合、「我々は、非常時に取る行動措置を予見しなければいけない」と言ったことに注目し、北朝鮮が再処理に突入した可能性を完全に排除してはいない。
政府はこのため、先月30日以降、国家安全保障会議(NSC)レベルで北朝鮮の再処理動向を毎日点検し、多様な対応策を検討していると、ある関係者が伝えた。
同関係者は「北朝鮮の核兵器保有の発言は何の証拠もないが、再処理は証拠が残る。もし北朝鮮のプルトニウム再処理が事実と判明された場合、これは深刻な状況であるため、政府としてはいかなる形であれ対応せずにはいられない」と述べた。
さらに、「しかし、北朝鮮が米国が交渉に乗り出さざるを得ないように圧迫するために、実際よりも脅威を膨らませていることも考えられ、様々な可能性において対策を検討している」と述べた。
韓起興 eligius@donga.com






