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イラクの米軍、前線への補給遅れが本格化

Posted March. 30, 2003 22:25,   

記者が同行している米軍海兵第1師団第1連隊では、1日の携帯食の支給が、28日には1日2食に減り、それが29日には1日1食分に減り、正午現在で1食も配給されてない。携帯食のパックには、ステーキ、照り焼きチキンやクラッカーなどが入っており、2食で1日分のカロリーを摂取できる。しかし、1食では前線の兵士には全く足りない。

食料制限が始まった28日から兵士らの間には、けだるい雰囲気が広がっている。部隊の前進も止まっているため、手持ちぶさたの兵士らが道ばたに横になる姿も目立ってきた。軍紀上、好ましくないとされる行動だ。「まだ戦争の序盤なのに、こんな調子で大丈夫か」とこぼす兵士もいる。

記者自身も1食では足りず、腹が鳴る。食べ残しておいた以前の携行食を時々かじる。補給担当軍曹は「今日中に食料配給が解決されなければならないのに」と焦りの表情だ。

当初、この部隊は28日に軍用車への給油が予定されていたが、29日午前にずれこんだ。燃料の不足で、部隊のバグダッドへ北上する速度が大きく遅れる可能性もある。

28日午後6時に到着した「クータルハイ」は、ティグリス川とユーフラテス川の間にあり、クトまでは北へさらに30キロ行かなければならない。ここは歴史的に農業が盛んだった地域だ。周りには低い林と麦畑が続いている。ここへ来る間、数百mごとに3、4軒の民家が見えたが、どこから民兵隊が攻撃して来るかわからず米軍は不安だった。

ある大尉は、「旧ソ連製の携帯型対戦車ロケット(RPG)射程距離の500m以内の民家と建物が安全なのか確認しなければならない。民兵隊員たちが民家に隠れているかも知れない」と言った。民兵隊はRPG攻撃だけでなく、一般車両に乗ったまま、米軍行列に向けて突進し小銃を撃つ自爆攻撃もする。

28日朝、歩兵部隊が国道7号線の交差点を警戒していたら、小型トラック1台が走って来た。米軍たちがアラビア語で「止まれ」と警告したが、そのトラックはこれを無視し、二重になっている停止線を超えて前進してきた。運転席に向けて機関銃が発射された。車に近づいて中を覗いてみると、運転手は死んでいた。

(編集者注:従軍記者が送るすべての記事は米軍当局の事前検閲を受けている。この記事には死んだ運転手が避難中の民間人だったのか、米軍を攻撃しようとした民兵隊員だったのかは明確に記録されてなかった)