盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、済州(チェジュ)4・3事件の55周年である来月3日、事件の犠牲者に対して政府として謝罪や遺憾を表明する案を検討中であるという。
盧大統領は、首席秘書官・補佐官会議で済州4・3事件に関する報告を受け、大統領がこの問題についてどう言及すべきかを話し合い、遺憾や謝罪を表明する場合、法律上の問題点はないかを検討して報告するように指示したと、大統領府関係者が伝えた。
大統領秘書室はこのため、大統領が4・3事件に関連して記者会見や対国民談話、声明を発表する案や、大統領が直接、済州を訪問して立場を明らかにする問題を検討している。
これに関連して、政府の4・3委員会は29日に全体会議を開き、委員会傘下の「真相調査報告作成企画団」が作成した報告書案について協議し、採択するかどうかを決定する。
盧大統領は、昨年の大統領選で済州道・中文(チュンムン)団地で街頭遊説を行い「4・3事件の整理作業を近いうちに終え、誤りについては国が謝罪して遺族の苦痛に対してつぐないをし、国家公権力によって被害を受けた人に対しては、全面的な再調査を行なって名誉を回復させる」と公約していた。
[訳注]済州4.3事件〓南北分断体制の成立などに反発する済州道民たちと米軍政が武装衝突し、事件が起きた1948年4月3日から54年まで、延べ3万人の住民が犠牲になったと言われている。
崔永海 yhchoi65@donga.com






