戦争は、科学技術の精髄を集大成して見せるショーウインドーでもある。第1次世界大戦が戦艦と戦車の舞台だったなら、第2次世界大戦の主役は爆撃機と空母だった。1960年代以降は、核とミサイルなどの戦略兵器が国力をはかる尺度になった。そして1991年の湾岸戦争で登場したスマート(SMART)爆弾は、戦争への従来の観念に大きな衝撃を与えた。ターゲットを破壊するために数百、数千発を浴びせる「物量主義戦争」から脱皮し、もはや目(センサー)がついた爆弾一発で、きれいに標的を破壊することができるようになったのだ。ピン・ポイント爆撃が登場し、戦争は様変わりした。
◆今回のイラク戦争も、先端兵器のコンクールという側面で見れば、興味深いことが一つや二つではない。衛星位置確認システム(GPS)を使って正確度が飛躍的に向上したスマート爆弾、ミサイルを装着して攻撃機として使われる無人航空機(UAV)、敵の送電網を集中的に麻痺させるCBU−94黒煙爆弾…。なかでも最も注目されるのが、E爆弾(電子爆弾)である。米国のフーバー・ダムを24時間稼動して作ることができるという20億Wの電力で、半径330m内にある敵の電子神経網を一挙に崩壊するという新概念の兵器だ。
◆E爆弾の正式名称は、高電力極超短波(HPM・High Power Microwave)弾。ミサイルの弾頭から放出されるおびただしい電磁波エネルギーを電話線やアンテナなどを通じて敵の指揮統制本部に流し、電力や通信ネットワーク、各種電子機器内のマイクロチップを破壊するという原理だ。E爆弾は人命殺傷用ではないという点で、過去、無差別に敵を攻撃した「ハード・キル(Hard Kill)」時代から「ソフト・キル(Soft Kill)」時代に兵器の体系が変わったことを知らせる意味もある。しかし91年の湾岸戦争の際、米海軍が試験的に発射したE爆弾は、まだ性能が確認されていない状態だ。
◆「戦争の未来」を書いたジョージ・フリードマンのような戦争史家は、スマート爆弾などの「新世代兵器」が、これまでの総力戦時代の終末を予告すると主張した。先日、米時事週刊誌ニューズウィークは、今回のイラク戦争が情報化時代の初めての戦争になると見通した。いずれも科学技術の驚くべき発展が、戦争の様相を一変させると確信する予言である。しかし、未来の戦争がどのように変わろうと、当分の間はその主役が米国であるという点は明らかなようだ。この数十年の間もそうだったが、今後も軍人たちが持って遊ぶ「新しいおもちゃ」には、例外なく「Made in U.S.A」がついているからだ。
宋文弘(ソン・ムンホン)論説委員 songmh@donga.com






