Go to contents

米英軍、イラクに大規模侵攻

Posted March. 22, 2003 00:42,   

米国、英国、オーストラリアによる連合軍は20日午後(現地時間)、バグダッドの主要施設に対して追加空襲を加えた中、クウェートとイラクの国境地帯に布陣していた地上軍をイラク領内に進入させた。これで、イラク戦争は、開戦15時間で陸・海・空軍の戦力がすべて投入される全面戦争に拡大した。

米国の第1海兵隊、7機甲連隊、第3歩兵師団などと英国の海兵特攻隊は、同日午後8時(現地時間、韓国時間21日午前2時)、砲兵と空中火力支援を受けてイラク国境を越え、イラク南部の港町ウムカスルと南東方の原油輸出拠点であるアルパウ半島に橋頭堡を確保したと、外信が報じた。

イラン官営のIRNA通信は、米軍がイラク南部最大の原油輸出中心地であるバスラに進撃していると伝えた。オーストラリアのABC放送と英デーリー・テレグラフ紙は、米海兵隊がバスラ外郭を囲んで、イラク軍司令官と降伏交渉を行っている、と伝えた。

バスラが早期に陷落される場合、バグダッドまで560kmに達する進撃路に配置されたイラク戦力が急激に弱化し、今回の戦争は早期にバグダッドを取り囲んだ市街戦の形で展開される可能性が高くなる。

また、米英連合軍は、この日午後9時頃、バグダッドにミサイルと爆撃機による空襲を断行し、アジズ副総理の執務室がある企画部庁舍と大統領宮などを破壊した。計4回の空襲が行われたが、フセイン大統領の生死はすぐに確認されなかった。フーン英国防相は21日に行われた英BBC放送とのインタビューで、イラク軍がイラク南部で最大30個の油井に故意に火をつけた、と明らかにした。

フセイン大統領は同日、事前に録画されたとみられる国営テレビ放送の演説を通じて「米英連合軍が私たちの士気を落とすためにあらゆるデマを言いふらしている。イラク国民と軍は如何なる外部の攻撃にも絶対降伏しない」と強調した。

一方、この日、地上作戦に投入された米海兵隊所属のヘリ機が、クウェート北部の国境地帯に墜落して米英連合軍16人が死亡し、連合軍側に初めて人命被害が出た。イラク側も交戦中に死亡した6人の兵士など数十人の人命被害が出たと、外信が伝えた。



朴來正 ecopark@donga.com