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[オピニオン]緊張と恐怖

Posted March. 18, 2003 22:50,   

新学期の初めに教師が短時間に生徒たちを取り仕切る方法の一つが、教室をうんと緊張させることだ。遅刻絶対禁止、宿題・掃除は徹底的に検査、きちんとできなかった場合は運動場を走らせる。こんなふうに数日続けると、生徒の「紀綱」をしっかり束ねることができる。もちろん教師は「教室を恐怖に震えあがらさせる」というような表現は使わない。すべてが生徒のためであり、よい授業の雰囲気作りのためだという。

だが、生徒にとっては完全に恐怖だ。それでも運動場を走らせる罰則が公正に適用されればよいのだが、誰かれはハプニングだからと言って、だれそれは父兄と親しいから大目に見られるということが発覚すれば、自発的な学習雰囲気は消え去ってしまう。

◆「虎に襲われても気をしっかり持てば助かる」という韓国のことわざのように、緊張は驚異的な力を発揮するが、時には緊張がない方がもっとよい効果をあげたりする。

ゴルフがそうだ。サン・マイクロシステムズ社の最高経営者(CEO)であるスコット・マクニーリ氏は、「私が死に、何度死のうとも」という風に大いに緊張してゴルフを打つ「一途的」なゴルフで有名だ。反面、マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長は、「後は野となれ、山となれ」という式に気楽に「恋愛を楽しむ」ようなゴルフをする。点数を見る限りでは、マクナリー氏が一枚上手。

だが、サン・マイクロシステムズ社が作るJAVAが、性能に比べてネットワークに弱いと評価される反面、マイクロソフト社のウィンドウズはその優れた互換性と柔軟性で情報技術(IT)の標準となりつつある。デジタル時代のCEOのリーダーシップには、緊張よりも柔軟性が必要とされるという分析はここから来る。

◆文喜相(ムン・ヒサン)大統領秘書室長が、「盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領のリーダーシップ、重要な統治術の一つは緊張だ」と語った。文室長は、「マスコミ、政治、検察のすべてと緊張関係が成り立ちつつある」とし、「気苦労なことだが、正常化へのプロセスだ」と述べた。盧大統領はマスコミとの緊張関係のおかげで、大統領になることができたとしている。身を慎み、致命的な過失をしないよう、自分を鍛えたおかげで今日に至ったということだろう。だが、上部で醸成する緊張の雰囲気が下部でも同じような重さであるかどうかは疑問だ。受け止める側には緊張ではなく恐怖になる可能性がなくはない。

◆「緊張型リーダーシップ」は、マキャベリはの恐怖の君主論と通じるものがあるように考えられる。暴君君主論と相通じる感じだ。彼は、「君主論」で民に愛されるよりは恐れられる方が君主として安全な選択だとした。人間は恐怖の対象者よりも愛する者を情け容赦なく害する性向があるからだという。だが、マキャベリは続いて、次のようなことを強調した。君主は、他人から恐れられるようにしなければないが、尊敬はされなくても少なくても憎悪の対象になってはいけないと。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com