
「ウッズの天下」がまた幕を開けるのだろうか。
5日間、6人のトップ・プレーヤーが相次いで挑戦状を突きつけたものの、結論はやはり一つだった。「ゴルフ皇帝」の牙城は敢えて崩しにくいという事実がまた確認された。
3日、米カリフォルニア州カールスバッドのラ・コスタリゾード(パー72)で優勝決定戦が行われた。男子ゴルフの世界ツアー(WGC)今季第1戦「アクセンチュア・マッチプレー選手権」(賞金総額600万ドル)。世界1位のタイガー・ウッズ(米国)は、デビッド・トムズ(米国)を35ホール目で2対1で下し優勝した。ウッズは同試合では、1999年ベスト8、00年準優勝に次ぎ、昨年1回戦での脱落など縁が薄かったが、4回の挑戦の末、優勝カップを手に入れた。ツアー通算36勝目。
「ウッズ行く所に新しい歴史が塗り替えられる」という言葉は、今度の大会でも当てはまた。これまでトップシードが優勝したことがないほど異変が多かったが、彼にはこうしたジンクスが通じなかった。
ウッズはまた、初めてワールドゴルフチャンピオンシップ(WGC)シリーズの4大会(アクセンチュア・マッチプレー、NECインビテイショノル、アメックス、EMCワールドカップ)を全部席巻するといったもう一つの「グランドスラム」を果たした。
3位決定戦はアダム・スコット(オーストラリア)が1UPでピーター・ロナード(オーストラリア)を下した。
昨年12月、膝の手術を受けて、先月米PGAツアーで復帰したウッズにとって、今大会は新しい試験の舞台だった。まず大会期間が、一般大会に比べ長いうえ、3位決定戦と準決勝を1日で行った後、決勝戦も36ホールを回らなければならないので、体力の負担が大きかった。
「本当に大変だった」と感想を述べたように、心身が苦しめられた長いツアー期間中、彼は112ホールを回り、厳しいことで有名なコースで、6ボギーに止まるほど、絶頂の技量を見せつけた。スコットに延長まで持ち込まれ接戦の末下したことを除けば、これといった危機もなく、頂上まで巡航したほど、他の追随を許さなかった。トムズとの決勝戦でも、19ホールまでで5ホール差、早くも勝利を予約した。後半、パッティングが揺れたせいで、トムズに1ホール差まで追い上げられたものの、とびっきりの危機管理能力を発揮し、35ホールで、バンカー・ショットをコップから1m離れた地点まで近づかせた後、パーセーブで収め、勝負を決定付けた。
ウッズは、負傷でスタートは遅れたものの、今回の優勝を通じて、今シーズンも自分の年にすという野心を隠さなかった。彼は、この3週間、連続出場して、2回の優勝に共同5位を記録し、賞金105万ドルを追加することで、シーズン賞金203万1000ドルで、賞金ランキング2位に浮上し、5年連続賞金王へと加速ペダルを踏んだ。1位をマークしているマイク・ウィア(カナダ)とはわずか5万1000ドルの差しかなく、シーズン前半2連勝で勢いをあげたアーニー・エルス(南ア共和国)は賞金ランキングですでに引き離した状態。
「私が出場した全ての大会で優勝したい。それがまさに私の目標だ。この3週間、2勝を果たしてその目標の一部を達成しており、これからも続く」
果てしない野望を露わにしたウッズは相変らず「お腹が空いている」ように見えた。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






