イラクに対する武力行使を本格化しようとしていた米国の計画に歯止めがかかった。トルコ議会は1日、米軍の自国の領内通過を拒否、アラブ連盟もイラクへの武力行使に反対する決議文を採択した。
イラクも短距離弾道ミサイル「アッサムード2」の廃棄作業を開始して、国連の要求を受け入れた。
▲トルコとアラブ圏の動き〓トルコ議会は1日、政府が提出した米軍駐留を認める案について投票を行い、賛成264票、反対250票、棄権19票で否決した。当初、議会通過を楽観していたアブドラ・ギュル首相は予想外の結果が出て、閣議を緊急召集しており、可決を予想して歓迎声明まで準備した米国務省は戸惑いを隠すことができなかった。この案件が4日再び招集される議会でまた上程されるかは未知数だ。
アラブ連盟22カ国はこの日、エジプトのリゾート地シャルム・エル・シェイクで、イラクに対する武力行使に反対するという決議文を宣言した。また、イラクと欧州、国連安全保障理事会の常任理事国に代表団を派遣し、イラクに対する平和的解決を訴える方針だ。ローマ法王庁も3日、米国に特使を送ってイラク戦の不当性などを説明して、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の親書を伝える予定だ。
▲アッサムード2ミサイルの廃棄開始〓イラク政府は国連武器査察団が定めた射程を超過したという理由で廃棄するように求められていた「アッサムード2」ミサイル4基を1日に廃棄しており、2日にも6基を追加で廃棄した。またイラクの科学者たちに対する個別面談の再開を認めた。イラクが国連の要求を受け入れることによって武器査察団の査察結果の報告(7日)に肯定的な影響を与える見通しだ。
しかし、ニューヨーク・タイムズ紙は2日、イラクがこの数週間、クウェートを射程におさめる地域に地対地ミサイルを配備したとし、これは戦争勃発の時、米軍の攻撃を引き延ばさせて同盟国であるクウェートを脅かすためのものだ、と報じた。
▲米国の反応〓パウエル米国務長官は1日に放送されたフランスRFIラジオとのインタビューで、国連武器査察団に査察時間をもっと与え、イラク軍事行動への道を開く国連安保理2次決議案に対する表決も直ちには行われないだろう、と明らかにした。
しかし、英紙サンデー・テレグラフは2日、米国と英国は新決議案の表決を実施した直後、その結果に関係なくイラクに対する攻撃を開始する準備をしている、と報じた。
ホワイトハウスの観測筋は1日、イラク政府のミサイル廃棄は「詐欺劇」の一部だと否定した。ブッシュ米大統領もこの日、ラジオ演説を通じて、イラクの武装解除だけではなく、フセイン大統領を追い出して政権交代させると改めて強調した。
金正眼 credo@donga.com






