スペースシャトル・コロンビア号の空中分解事故を調査している米航空宇宙局(NASA)は5日、 打ち上げの際、機体に衝突した燃料タンクの断熱材が事故の原因だという当初の見方を否定した。スペースシャトル計画の責任者ロン・ディテモア氏は、「断熱材の衝突が事故の引き金になったとは考えられない。まだ我々がつかんでいない異変が起きていたはずだ」と話した。
打ち上げ当時、打ち上げ場で計測された風速の2倍の環境を作って衝撃実験を実施した結果、ポリウレタン製断熱材の塊が、機体には深刻な損傷を与えなかったことが明らかになった。問題となったポリウレタン製断熱材の塊は、重さが1.2kg、厚さが50X40X15センチだ。同氏はまた、燃料タンクから出た水素と酸素の氷が機体に付着して衝撃度が増したという可能性も否定した。これを受けNBCは、スペースシャトル・コロンビア号の空中分解事故は「迷宮入り」したと、伝えた。
NASAは、新しい証拠をもとに新しい見方を調査している。その中の一つは、コロンビア号が地球軌道を回っている微細な「宇宙ゴミ」と衝突した可能性だ。
ディテモア氏は、「小さいが、その可能性をまったく排除することはできない」と述べた。地球の上空1920kmの軌道には、100万個以上の宇宙ゴミがあるといわれる。流星との衝突説を主張する専門かもいる。
NASAは、テキサス州の上空を飛んでいた空軍のヘリコプターが、空中分解数分前からコロンビア号を撮影したビデオテープを分析している。また、米国アリゾナ州のある目撃者は、コロンビア号が上空を飛行していた時、小さくて明るい2つの物体が機体から次々と剥がれ落ちる場面を撮影したビデオテープをNASAに渡した。
NASAは、コロンビア号の機体が空中分解前からすでに分解されていた可能性があると見ている。これを受け、ディテモア氏は、「1日午前、最後に交信が途絶した後、コロンビア号が32秒間送って来た信号を復元するために、努力している」と話した。NASAは5日までにコロンビア号のエンジンの一つを含め、1万2000余個の破片を収集したと発表した。
86年、チャレンジャー号が爆発した時は原因解明に32ヵ月がかかったが、天才的な物理学者であり、ノーベル賞受賞者のリチャード・ファインマン氏が「0−リング」というささいな部品が事故の原因であったことを明らかにした。
權基太 kkt@donga.com






