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英文エッセイの作成代行業務が人気  留学・就職シーズンを迎え

英文エッセイの作成代行業務が人気  留学・就職シーズンを迎え

Posted February. 03, 2003 22:54,   

米国の経営学大学院(MBA)に入学願書を出す予定の銀行員、李某さん(29)は、最近、「英文エッセイ作成代行会社」を通じて、いわゆる「ブランドエッセイ」5編を、300万ウォンで注文作成した。エッセイは、一種の研究計画書で、提出を求められることが多い。

李さんは「ほとんどの米大学が、アジアの学生のGMAT(経営学大学院入試試験)やTOEFLの成績に『バブル』があると見て、エッセイを重視している」と話した。

留学や就職のシーズンを迎え、「ブランドエッセイ」の特別講座が人気を集めている。英米への留学に必要な、TOEFL、SAT(大学進学希望者を対象とした共通試験)、LSAT(法学専攻の大学院に出願する際に課せられる試験)、GRE(大学院全般用共通試験)などの「試験」のためだけでなく、自己PR書、推薦状、レジュメなど、就職に必要なエッセイを上手に作成するための特別講座への需要が急増している。

「ブランドエッセイ」のサービスを行っている会社は、留学相談所や語学学校が密集しているソウルの江南(カンナム)駅や三成洞(サムソンドン)一帯に、昨年からわずか1年で、10ヵ所ほど設立された。

E社の場合、MBAを志願する受験生に対して、まず「コンサルティング」を行う。相談員の中には、米国の企業や法律事務所で働いていて、しばらくの間、韓国に滞在し、コンサルティングの仕事をしている外国人もいる。受験生が自らの人生経験を話すと、相談員は、これをもとに、彼らの実力やリーダーシップ、将来の目標などを「エッセイ」に仕上げ、これを韓国語で書いてくるよう求める。それを、今度は、翻訳家が洗練された英文に直す作業を2回行う。こうした「外注作成費用」は、エッセイ一編(5枚)につき70万ウォン。

「教授の推薦状」は、他の相談員が翻訳、加筆するため、追加の費用がかかる。米国の大学の中には、志願者と教授の文体が同じ場合、問題にするところもあるという。

一部の会社は、スタンフォード、コロンビア、ハーバードなど、米有名大学の米国人大学院生と契約を結ぶこともある。E社は、インターネットで「遠隔校正」をするという条件を付け、一枚(900単語)10万ウォン相当の校正料を要求している。

こうしたなか、特に1、2月には「順番」を待たなければならないほど、「ブランドエッセイ」の特別講座が人気を集めている。この時期は、9月に学期が始まる外国の大学や大学院が新入生を募集する期間だからだ。いったん留学に成功しても、英国の大学のように、一ヵ月に2、3編の論文を提出しないといけない学生たちは、インターネットを使って、また「遠隔特別講座」を受けているという。

オックスフォード大学哲学科を卒業し「ブランドエッセイ」会社に勤めるジェリー朴さん(32)は、「外国の大学院に入学したり、外資系の企業に入社したりするためには、自己PR書、エッセイ、面接に一貫性がないといけないため、『インタビューの特別講座』も並行して受講するケースが多い」と話した。

英語教育界では、「ライティング」の教育が十分に行われていないことが「新種の講座」を生んだ、と指摘している。梨花(イファ)女子大学「英語校正センター」のピーター・キプ教授は、「構成や語法の正しい文章など技術的な面では、英米の学生に劣らないが、複雑でポイントのない内容が問題だ。単なる『英作文』ではない『目的に見合った文章の書き方』に対する体系的な訓練が必要だ」と述べた。



cij1999@donga.com