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「皇帝」マイヤーが復活V アルペン・スーパー大回転

「皇帝」マイヤーが復活V アルペン・スーパー大回転

Posted January. 28, 2003 22:39,   

「一度も感じたことのない喜びです。これまでの、どの金メダルよりも貴重な金メダルです」。

「スキーの皇帝」ヘルマン・マイヤー(31、オーストリア)の目から涙が零れ落ちた。誰もが不可能だと思っていた。しかし、彼はニックネームの「ヘルミネーター(ヘルマン+タミネーター)」のように見事に完全復活を果たし、信じ難い奇跡を生み出した。

交通事故により復調不能の判定を受け、雪原を離れていたヘルマン・マイヤーだった。それから1年半、マイヤーは28日、オーストリアのキッツビューエルで行われたアルペンスキーのワールドカップ(W杯)スーパー大回転第4戦で1分20秒48を記録し、1分20秒59のクリストフ・グルーバー(オーストリア)と、世界ランキング首位で今大会1分20秒63のシュテファン・エベルハルター(オーストリア)を引き離し、首位に浮上した。これは01年3月、スウェデンのアレで行われたW杯大会以降、22ヵ月ぶりの優勝だ。

今度の優勝で、W杯で通算42回目の優勝(歴代4番目)を飾ったマイヤーは、アルペンスキーの「生きている伝説」。攻撃的なコースの攻め方と華やかなレースで現役選手の中で、もっとも優れた器量を披露してきたスーパースターだ。98年の長野冬季五輪で2冠王に輝いた経歴が彼の実力を物語っている。

マイヤーは、01年8月、バイクに乗って走っていて、自動車に衝突。両足骨折という重傷を負って、スキー界を離れた。しかし、復帰に向けた固い意志が、今年、彼を再び雪原に立たせた。オーストリアのスキー連盟は、彼の国家代表チームへの合流を電撃的に決定した。

マイヤーは15日、スイスのアデルボーデンで行われたW杯大回転の試合で、復帰第一戦を行ったが、1次レースで31位に止まり、2次レースに参加できずに脱落した。01年3月、スウェデンのアレで行われたW杯大回転以降、22ヵ月ぶりの試合。その時は「マイヤーの時代は去った」という雰囲気が圧倒的だった。しかし、マイヤーは、「スキーが再びできたことだけで感謝している」と諦めなかった。

続いてスイスで行われたW杯滑降では7位をマークし、全盛期の器量を回復したマイヤーは、28日のスーパー大回転で優勝を遂げたことで「第2の全盛期」を切り開いた。

試合が終った後、マイヤーは、「優勝したのも嬉しいが、もっと嬉しいのは、不可能にみえた再起に成功したことだ」と述べ、感激していた。



金相洙 ssoo@donga.com