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ウォン高急速に進む 韓国の輸出に赤信号

Posted January. 10, 2003 22:16,   

最近、ウォン高の動きに赤信号が灯された。

韓国経済は、昨年下半期以降、内需の低迷と国際石油価格の上昇、投資心理のい縮、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核問題など各種の悪材料が重なった。このような状況の中、今年の国内景気の中心的な役割を果たすべき輸出に負担となるウォン高は、韓国経済に悪影響を及ぼす重要な要因となっている。

▲速すぎるウォン高のスピード〓10日、ソウル外国為替市場でウォン相場は、1ドル1178.7ウォンで取り引きを終え、前日より0.1ウォンのウォン高ドル安となった。9日には、ウォン相場が昨年7月25日以後の5カ月間で初めて「心理的抵抗線」と見なされていた1180ウォン台まで達した。

ウォン相場は昨年4月、1ドル=1332ウォンまでウォン安が進んだ後、不安定な動きを見せてきたが、最近になってウォン高に転じ、連日続伸している。2〜3カ月前に比べて6%近くウォン高が進んだ。

今のウォン高、円高の原因は、大きく言って2つある。イラク戦の可能性と北朝鮮核危機など、米国をめぐる政治的状況が非常に不透明なうえ、米国の景気回復も予想外に遅れているからだ。

内外の専門家らは、最近の外国為替市場の動きに憂慮の意を表している。ただ今後の動きについては、多少意見が異なる。

韓国経済研究院の鞖(ぺ)サングン研究委員は、「今年に入って、ウォン高のスピードがあまりにも速い」としながら、「1ドル=1180ウォンは回復できるだろうが、ドル安の傾向は当分は続くだろう」だと予測した。

ブルームバグ通信の経済分析家は「輸出依存度が高い東アジア諸国はドル安を防止することが、景気回復に必須不可欠だ」としながら、「韓国政府はドル安を防止するため、各種の努力をするだろうが、実効はないだろう」という見通しを示した。

これに対して、財政経済部(財経部)の尹汝権(ユン・ヨグォン)外国為替資金課長は、「日本経済よりは米国経済のファンダメンタルが堅実だ。対イラク軍事攻撃や北朝鮮核問題など、不確実性さえ解決できれば、ドル高に転じる可能性がある」としながら、最近のドル安傾向を一時的な現象と分析した。

▲中国と競争する中小企業に最も大きな打撃〓ウォン高が進めば、直ちに影響を受けるのが輸出分野だ。海外市場で価格競争力がなくなるからだ。国内企業としては、採算性が悪くなり、採算性を合せるため、ドル立ての輸出価格を引き上げなければならないため、競争力がさらに落ちてしまう。

大企業より中小企業の被害がさらに深刻だ。特に米国、欧州など海外市場で、中国製品とし烈な競争を展開している国内の中小輸出企業は、ウォン高、ドル安で大変心配している。中国は韓国や日本とは違って固定換率制を採っている。

韓国貿易協会の朴チンダル・チーム長は「昨年加盟会社を対象に調べた結果、1ドル=1250ウォンが損益分岐点だった。最近のウォン高は相当憂慮される水準だ」と話した。

大企業も影響を受けるのは同じだが、相対的には事情は良い方だ。三星(サムスン)、LGなど「トップ企業」は、年平均1ドル=1150ウォンまでウォン高が進むという「保守的な予想」のもと、今年の事業計画をたてた所が多い。大企業の輸出主力品目の競争力は、価格よりはファッションと機能など非価格的要因に一層多く影響を受ける傾向がある。

▲韓国政府の動き〓財経部は最近のウォン高に9日、「ウォンの価値が上昇しつづける理由がない」として「口頭介入」をしたが、効果はあまりなかった。政府はしかし、当分は直接的な外国為替市場介入や国債の発行など、具体的な措置を行なわない方針だ。

財経部の趙誠益(チョ・ソンイク)国際金融審議官は「現在水準のウォン相場でも輸出好調傾向は続くとみて、当分は経常収支などマクロ指標を修正しない。しかしウォン高が急スピードで進む場合、経済に及ぼす影響が大きいため、慎重に見守っている」と話した。



金光賢 kkh@donga.com