「評価なしでは改善もない」
経営学の授業時間によく聞く話だ。新年に入ってから、韓国の企業が相次いで倫理経営と信頼経営を強調しているなか、企業の「倫理経営指数」を評価するモデルが韓国で初めて開発された。
産業政策研究院は7日、ソウル大のチョ・ドンソン経営大学長、カトリック大の金キチャン経営学部教授、誠信(ソンシン)女子大のシン・チョルホ経営学科教授らの共同研究チームによる、企業の倫理経営を評価するモデルを開発し発表した。
▲最高経営者(CEO)の意志が重要〓研究チームは経済的貢献(11.7%)、社会的貢献(68.3%)、自発的貢献(20.2%)を測定し、100点満点で企業の倫理経営指数を評価するモデルを開発した。雇用創出と1人当たりの付加価値など、一見「倫理」とは無関係のように見える要素を点数に反映させることについて、研究チームは「企業が利益を創出できず不渡りを出せば、社会に否定的影響を及ぼすためだ」と説明した。
目立つ項目は、「CEOの倫理経営に対する意志」の比重が「企業の倫理システム」よりもはるかに高い点だ。言い換えれば、最近、企業が相次いで発表した倫理綱領よりも、CEOが倫理経営にどれほど関心を持っているかがより重要だということになる。
金教授は「韓国の企業は、倫理経営を社員たちの『服務規定』ぐらいにしか思っていない傾向がある。CEOが最高倫理役人(CEO=Chief Ethics Officer)の役割をしなければ、倫理経営は不可能だ」と話した。
▲ポスコの倫理経営点数は?〓研究チームは長い間、倫理経営に関心を傾けてきたポスコをモデルにして予備評価をしてみた。その結果、ポスコは経済的貢献8点、社会的貢献56.27点、自発的貢献18.37点で、総計82.64点(100点満点)をもらった。
このぐらいなら比較的高い点数だと研究チームは評価した。特に配点が20点の自発的貢献部門で18.37点を受けたのは、寄付など社会福祉活動を積極的に行い、環境報告書を定期的に発行したことが高く評価されたためだ。
▲評価の限界〓今回の評価モデル開発は、韓国初の試みという意義を持っている。にもかかわらず限界もある。これは共同研究チームも自ら認めていることだ。まず、評価対象の相当数が数値化できない部分なので、評価の客観性に対し疑問が提起される。例えば、配点の高い「CEOの倫理経営に対する意志」も主観的な評価になるしかない。
また、ややもすれば、企業の本来の目的である利益の創出よりも「道徳的経営」の方が倫理経営だと間違って認識される恐れもある。
金教授は「評価モデルは現実に合わせて引き続き補完していく。一応、評価してみることが重要なので、企業が自ら倫理経営指数を評価できるように、近いうちに『自家診断用評価モデル』を公開する予定だ」と話した。
孔鍾植 kong@donga.com






