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世代間の差縮めた「シルバーネット」の編集

世代間の差縮めた「シルバーネット」の編集

Posted December. 31, 2002 22:11,   

「おじいさん、1つの文章に『〜召し上がって、〜召し上がって』が2回も重なるとおかしいですよ。『〜鑑賞し、〜味を楽しむ』に直したらどうですか?」

50、60代層の「サイバーセサン」の「シルバーネット」(www.silvernet.ne.k)の編集委員である李ゴンヒョクさん(漢陽大学新聞放送学科)は、わずか25歳。しかし、李さんは白髪のおじいさんや父親の年齢の記者13人を抱えているれきっとした「デスク」クラスの幹部だ。年を取った記者が送ってきた記事に鋭く「手を加える」作業をもう5ヵ月間もしてきた。

最初は年齢ギャップのために話す時にぎこちなさがあった。しかし、今は高齢世代の考え方を幅広く理解することができた、と李さんは話す。同時代を生きる「パートナー」という意識も芽生えてきた。

年寄りの暮らしと文化を伝えるインターネットサイトの「シルバーネット」の「記者の場」は、学報社出身の20代の大学生「デスク」4人と50、60代の男女「年寄り記者」13人が運営している。

社会、文化、福祉をはじめ、話しにくいお年寄りのの問題や敏感な政治問題も取り上げる討論の場だ。農村地域のシルバー記者が環境汚染を告発した企画記事は大きな関心を引いた。この5カ月間にシルバー記者が載せた記事は100件に及ぶ。

シルバーネットのニュースは、インターネットとメッセンジャーを好む新世代の方式で作られる。シルバー記者が電子メールで草稿を送ってくれば、若いデスクが容しゃなく記事を修正して、再び電子メールで送る、最終的にはシルバーネットのホームページに載せられる。

50—60代と、20—30代が「サイバーセサン」を通じて、毎日頭を抱えていくうちに、世代ギャップと異質感も春の雪解けのようになくなる。お年寄りに肩身の狭い思いをさせたインターネットに対する疎外感も、彼らとは無縁の話に過ぎない。若い人は高齢世代に暮らしの知恵を学び、高齢世代は若い人から「活気に満ちた世の中」を味わう。

李さんのようなデスクの一人、ノ・アシルさん(21、梨花女子大学国語国文学科)は最近、「シルバー記者」の1人から温かい心のこもった電子メール1通をもらって泣き出しそうになった。

「…20歳の若い時にはやることが本当に多いです。若いというのは、それだけで何でもできるという可能性を秘めていることかなあ。だから大きな夢を持って頑張ってほしい…」。

「心の片隅に温もりが伝わってきました。同年代の友だちからもらう手紙とはまったく異なる感じでした…」。ノさんは梨花女子大学の学報社の編集局長を勤めた経験があり、「デスク」のなかでは一番厳しいという評価を受けている。

ボランティア団体のシルバーネット運動本部は、2000年9月から8回にわたって32時間ずつ、全国3万2000人余りのシルバー(55歳以上)世代を対象に、インターネットを見るための無料研修を行った。インターネットを通じて、情報格差を狭めるという趣旨だった。シルバー世代にインターネットを教えた人も、20—30代の大学院生877人、大学生3872人が忙しい時間を割いて、講師と助手になって、ボランティア活動を行った。全国123大学も喜んで講義室とコンピューターを提供してくれた。

シルバー記者のチャン・ミョンジャ(63、女)さんは「2003年には一生懸命にシルバー世代の考え方と心をインターネットに載せます。インターネットはだれかの専有物ではなく、むしろ世代ギャップを狭める仲介役になれると信じているためです」と話した。



孫曉林 aryssong@donga.com