
韓国で初めて、国際オリンピック委員会(IOC)の奨学生が出た。将来が嘱望されている柔道のバン・クィマン(竜仁大1年、男子誘導66キロ級)がその主人公。
IOCは最近、大韓オリンピック委員会(KOC)宛てにバン・クィマンが「2004年アテネオリンピックの奨学金支給対象者」に選ばれたとの事実を通知してきた。KOCはこれに先んじ、柔道、バドミントン、テコンドー、乗馬、カヌーなどメダルが期待される5種目で、6人の選手を対象に推薦したが、バン・クィマンだけが唯一選ばれた。
バン・クィマンは、これによって、今年11月から、アテネオリンピックが開催される2004年7月まで、毎月1200ドル(約150万ウォン)を受け取るようになり、国際大会に出場する場合、その経費もIOCが負担する。
IOC奨学生は、4年おきに行われるオリンピックを控えて、IOCソリダリティ委員会(マリオ・バスケス・ラニャ委員長、メキシコ)が、各国の国家オリンピック委員会(NOC)が推薦した選手らを対象に審査を行ったうえで決める。資格と条件は、歴代のオリンピックで、メダルを受賞した記録がなく、次期オリンピックで入賞する可能性が大きい選手。
IOCは、昨年までは、NOCから財政的な後援を受けている選手らの場合、オリンピック奨学金の支給対象から取り除いていたが、今年からは「全ての有望株」へと範囲を広げた。これによって、KOCは今年初めてIOCオリンピック奨学金を申請しており、バン・クィマンはこれによる韓国初めての支給選手となった。
オリンピック奨学金は、IOCがオリンピック精神を高めるため、各国の選手や指導者などを対象に、財政支援を行っている21の事業の一つであり、1カ国1人しか受け取れない。それだけにこの奨学金を受けるのは非常にむずかしい。富川(プチョン)ボクサ小学校3年生の時に柔道を始めたバン・クィマンは、柔道の名門であるキョンミン中学校と高校、竜仁(ヨンイン)大に至るまで、全て奨学生としてスカウトされて通っている。
バンは、今年5月のアジア青少年選手権での優勝を手始めに、秋季大学連盟戦と大統領杯(国家代表第1次選抜戦)、全国体育典に至るまで、韓国と海外の4つの大会を席巻している。大統領杯の準決勝では2000シドニーオリンピックで銀メダルを獲得した鄭富競(チョン・ブギョン、韓国馬事会)を相手に、背負い投げ、大外掛け、肩車など、さまざまな柔道技法を駆使し、3回連続の有効で優勝をあげ、成人としてデビューした初めての年に、すでに世界舞台でも通じることを立証した。
大韓柔道会のチャ・ジョンサム専務(竜仁大教授)は「バン・クィマンは身体が柔軟で、技術が多様だ。世界トップクラスの金ヒョンジュや鄭富競との競争に勝てるならば、アテネオリンピックでの優勝も無難に果たせるはず」とし、期待感を示した。
バン・クィマンは「オリンピック奨学生になったのは、柔道に入門して以来、最も大きな栄光」とし「「必ずアテネオリンピックで金メダルを獲得して、これに報いたい」と話している。
金尙浩 hyangsan@donga.com






