
●今年の最優秀映画
ランクごとに加重値を与えて回答を集計した結果、『オアシス』が110ポイントを獲得、2位の『家へ…』を73ポイントの圧倒的大差で1位になった。回答者31人のうち2人を除いた全員が『オアシス』を5位内に選んだ。
3位は44ポイントを獲得した『酔画仙』と『復讐するは我にあり』が選定された。朴贊郁(パク・チャヌク)監督の『復しゅうするは我にあり』は興行成績はよくなかったが、作品性については高い評価を得た。
ランク内には入らなかったが、多くの回答者から支持を得た『公共の敵』は37ポイントで6位に。回答者3人は『公共の敵』を今年の韓国映画「ベスト5」の最優秀作品に選定した。7位の『結婚は狂気の沙汰』(26ポイント)を今年の最優秀映画に選んだ人も2人いた。
●今年の監督
『オアシス』の李滄東(イ・チャンドン)監督が25人から39ポイントを獲得、今年の監督に選ばれた。2位は16人から32ポイントを得た『家へ…』の李廷香(イ・ジョンヒャン)監督が、3位は14人から30ポイントを得た『酔画仙』の林権澤(イム・グォンテク)監督が選ばれた。李監督を選んだある回答者は「ほかの監督も李監督のような商業的マインドを持ってほしい」との意見を示した。
『酔画仙』と3位タイになった『復しゅうするは我にあり』の朴贊郁監督は10人から17ポイントを獲得して5位に、『生活の発見』の洪尚秀(ホン・サンス)監督は10人から19ポイントを得て4位になった。
●今年の俳優
薜景求(ソル・ギョング)が76ポイントで圧倒的な強さで1位に。大半の回答者が『公共の敵』『オアシス』『光復節特赦』での薜の演技を高く評価し今年の俳優に選定した。『オアシス』のムン・ソリ、『復讐するは我にあり』、『YMCA野球団』の宋康昊(ソン・ガンホ)が23ポイントで2位タイになった。また、車勝元(チャ・スンウォン)が11ポイントで4位、『密愛』の金允珍(キム・ユンジン)と『家門の栄光』のキム・ジョンウンが6ポイントで5位タイになった。アマチュア俳優の『死んでもいい!』のパク・イギュ、イ・スンイエを今年の俳優ベスト3の3位に選んだ回答者も2人いた。
●注目の新人監督・俳優
今年の新人監督と新人俳優は『ロードムービー』が総なめした。『ロードムービー』のキム・インシク監督は10票を獲得して新人監督1位になった。このほか、『死んでもいい!』のパク・ジンピョ監督(4票)が2位、『いったん走れ』のチョ・ウィソク、『YMCA野球団』のキム・ヒョンソク、『密愛』のピョン・ヨンジュ監督(3票)が3位タイとなった。
新人俳優は『ロードムービー』のファン・ジョンミンが6票を得て1位、『家門の栄光』のキム・ジョンウンと『結婚は狂気の沙汰』のカム・ウソンが5票で2位タイになった。俳優部門で2位になった『オアシス』のムン・ソリは新人俳優部門では4票で4位に。
●その他
今年は大スターの影響力は小さかった。李炳憲(イ・ビョンホン)、李美妍(イ・ミヨン)が出演した『中毒』、宋康昊が出演した『復しゅうするは我にあり』『YMCA野球団』などの興行成績は振るわなかった一方、アマチュア俳優が出演した『家へ…』が上半期トップ1になった。また、下半期も『夢精期』『色即時空』のようにスターより作品自体が人気を集めたケースが多かった。
今年は新人監督のデビュー作が多かった。今年封切られた韓国映画59本のうち37本が新人監督のデビュー作。昨年は52本のうち27本が新人監督の映画だった。
この他、タイトルの最も長い映画は『幼稚な妻と波乱万丈の夫、そしてテコン少女』、逆に最も短い映画は27日に封切られるスリラー映画の『H』。
金熹暻 susanna@donga.com






