きょうは第16代大統領選挙の選挙日。今回の選挙で初めて投票する最年少の女子大生と自ら「最後の投票」になるかも知れないと言う最高齢夫婦は必ず、選挙権を行使すると述べた。年齢と環境は違っても貴重な一票を行使するという心構えは同じだった。大統領選挙を迎える彼らの感想と感激を聞いてみた。
◆初めての選挙
「選挙ですか?もちろん、します」
梨花女子大学国際学部2年生の李智媛(イ・ジウォン、20)さんは、今回の選挙で選挙権を持つことになった有権者の最年少者の一人だ。1982年12月20日生まれで、一日の差で選挙権を持つことになった2831人の一人。
「選挙権を持つことでやっと大人になった気分」という李さんは、先週の期末試験の時も新聞とテレビ討論会を見逃ずに見た。友人と夜遅くまで討論もした。自分なりに「大統領適任者の検証」を重ねてきたのだ。
建設会社に勤めている父親について、マレーシアで中高校の6年間を送った李さんにとって、今回の選挙は大きな意味がある。外国にいた時に感じた「祖国に対する愛」を今回の選挙で投票することで、やっと実行することができるからだ。
◆朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を脱出した有権者
「中国で身分証明証がなくて隠れ住み、韓国に到着してから三文字の私の名前が書かれた身分証明証をもらった時は空を飛ぶような気分でした。『誇らしい韓国国民』として初めて投票する今の気分も同じです」。
北朝鮮を脱出し今年7月に住民登録証を受け取った池昌秀(ジ・チャンス、39)さんは、投票の感想を述べる前から目頭を濡らした。北朝鮮に残してきた家族を思い出したからだ。
池さんは、1997年、咸鏡北道北道穩城郡(ハムキョンブクド・オンソングン)から「食べて生きる」という一念で北朝鮮を脱出した。だが、中国の公安につかまり北朝鮮に送還されるところを脱獄して逃れるなど多くの困難を経てきた。モンゴル駐在韓国大使館を通じて今年4月に韓国に到着した。
携帯電話の付属品工場で働いている池さんは、「北朝鮮では党が指定した人物を無条件に投票しなければならない。自分が好きな人に投票することができて、投票権行使の意味とその尊厳性を感じるところが多い」と語った。
◆90代の有権者
「これが最後かも知れないのに、やらないわけにはいきません」
1904年生まれで、来年で数え年で100歳になる李達成(イ・ダルソン、ソウル西大門区弘済1洞)翁は今回の選挙に必ず参加すると述べた。
投票場の弘済1洞ホンクァン教会までの距離は約700m。年を取るにつれて足も重く、杖をついていくと、約20分の距離を運動する気分でそこまで行く考えだ。李さんは、「ばあちゃんと手を取って行こうかな」と言う。
約28万人のソウル西大門区の有権者の中で最高齢者である李さんは、建国以来最初の選挙からこれまで一回ももれずに投票してきた。50歳を超えて初めて投票して以来、数え切れないほど多くの選挙を見てきたが、今回のように静かな選挙は初めてだと言う。
投票する候補は決めたかという質問に李さんは、「もう決めてある」とし、夫人の白孝鉉(ペク・ヒョヒョン、94)さんは言葉数を惜しんだ。
李さんが、「ばあちゃんも私の決めた人を投票する。私たちはこれまでいつも同じ人に投票してきた。聞くまでもないさ」と言うと、おばあさんは、「あの時はじいさんが恐くてそうしたと答えたが、他の人に投票した時もあった」と言う。
老夫婦は、「だれが大統領になっても、孫たちが暮らしやすいように、政治をよくしてくれるといい」という願いの言葉を忘れなかった。






