ラムズフェルド米国防長官(写真)は17日、米国がミサイル防衛(MD)網を配備することで、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)のような国家に対する抑止效果を期待することができる、と明らかにした。
ラムズフェルド長官は、同日のMD網配備についてのブリーフィングで、このような決定が北朝鮮などに「信号(signal)」を送るかという質問に「そうなるだろう」と答えた。
さらに「ほかの国家は、米国の能力を知ることになるだろう。米国が(ミサイル迎撃)能力があるかぎり、それ(MD体制)は抑止効果をもつ」と述べた。
ラムズフェルド長官はさらに、米国は北朝鮮の核脅威と関連し、韓国・日本・ロシア・中国と緊密に協力してきたと述べ、「(ブッシュ)大統領は、友好国や同盟国との協力を通じて、北朝鮮が態度を変えるように圧力を加える案を講ずる決意を持っている」と述べた。
しかし、北朝鮮が米国を実際に脅かす程度にまで大量破壊兵器を開発する場合、米国が先制攻撃をする考えがあるか、という質問には回答を避けた。
一方、フライシャー大統領報道官は、米国がMD網の配備を決定したのは、北朝鮮の核開発推進の発表とは関係がないとした。
これに先立ち国防総省は、同日、04年と05年に、それぞれ10基の迎撃ミサイルをアラスカ州に配備する計画であると発表した。
韓起興 eligius@donga.com






