性転換(トランスジェンダー)芸能人のハ・リスさん(27)が、法的にも女性に生まれ変わった。
仁川(インチョン)地裁の黄仁行(ファン・インヘン)裁判官は13日、ハさんが最近提出した戸籍訂正と改名申請に対し、ハさんの戸籍のうち、性別欄を「男子」から「女子」に訂正し、名前も「イ・キョンヨップ」から「イ・キョンウン」に変えることを許可すると明らかにした。
黄裁判官は決定文で「男性と女性を区分するハさんの性染色体が男性ではあるが、軍入隊のために受けた身体検査で、非適格判定を受けるなど、身体的に女性とみなすのが妥当だ」と述べた。
また、「男性から女性に性転換手術をした後、実際に女性として生きているハさんの人間的尊厳性と価値、幸福追及権などを考慮すると、申請を受け入れるのが妥当だ」と付け加えた。
ハさんが所属している芸能プロダクションのTTMのキム・ファン社長(43)は、「ハ・リスはこれから法的にも完璧な女性になった。演芸活動が終わった後、人々の祝福を受けながら、堂々と結婚できるようになったと喜んでいる」と話した。
裁判所の今回の決定は、心理的性アイデンティティ障害によって性転換手術を受けた患者に対し、戸籍上の性別を訂正できるように許可したことで、国内の性転換者の性別訂正の申請が続出するものとみられる。
これまで裁判所が性転換者に性別訂正をした事例は全部で4件だ。
一方、ソウルミズメディ病院の曹銍鉉(チョ・ジョンヒョン)博士は、「ハさんは一般女性と同じく、性生活もできる。妊娠は不可能だが、結婚すれば、養子縁組を通じて子どもを育てることも可能だろう」と話した。
李成柱 kchwang@donga.com stein33@donga.com






