パソコン(PC)市場の「3年で買い替えサイクル説」が有名無実化になりつつある。
市場調査会社のガートナーグループは、最近発表した報告書で「一般消費者と企業がPCの買い替えを見合わせている。PCメーカーの在庫負担がさらに増えるだろう」との見通しを述べた。
ガートナーグループが言うPCは、2万5000ドル(約3000万ウォン)未満のデスクトップPC、ノート型パソコン、サーバーなど。ガートナーグループによれば、今年、PCメーカーは昨年より1.8%多い1億2730万台のPCを生産した。2003年には事情が少し好転し、7%ほどの成長が期待されているが、これまでの二桁成長に比べれば低調だという。
伝統的に、企業と個人は3年ごとに新しいPCを買い替えてきた。しかし、最近になって消費者は△PCを買い替える必要性を感じなくなり△景気の先行きが不透明ななかで現金の支出を見合わせているため、PCの買い替えサイクルがこれまでの3年よりはるかに長くなっている。
しかも余裕資金をPCの代わりにビデオゲーム機やデジタルカメラ、DVDプレーヤーなどに使う消費者が増え、PCの寿命がさらに長くなっている。企業サイドでも、ソフトウェアや部品交換を中心にシステムをアップグレードする傾向が著しくなっている。
業界では、PCに対する考え方が過去の「超高速コンピュータ道具」から「インターネット接続道具」に変わったとみている。3〜4年前のPC仕様は中央処理装置(CPU)700〜800MHz、メモリー128MB、ハードディスクドライブ(HDD)10GB程度だが、この水準ならインターネット利用では満足して余るということだ。
PCメーカーの間では「今後『サイクル』などは忘れて、冷蔵庫や洗濯機のような家電を売る気持ちでPCをセールスしなければならない」という見方が支配的だ。
LGIBMマーケティング担当の朴シボム取締役は「今後、ホーム・ネットワーキングが普遍化するころには、PCの大規模な需要が起こるかも知らないが、『アップグレードブーム』は起こらないだろう」と話した。LGIBMはPCの買い替えサイクルを「4年6ヵ月+α」と見ている。
羅成鎏 cpu@donga.com






