ブッシュ米大統領は、21日(現地時間)にイラクについて「フセインが国連の要求条件をすべて受け入れた場合、それ自体、政権が変化していることを意味する」と述べている。ブッシュ大統領は、同日、ホワイトハウスで記者らにこのように述べ「われわれは今まで、外交的な手段で(イラク問題を)解決に取り組んできており、これからも、もう一度外交的な解決を図る予定であり、自由世界がフセインを平和的に非武装化させることができると確信している」と述べた。
このような発言は、イラクのフセイン政権の交代をねらってきた米国の対イラク政策が、イラクが大量破壊兵器の査察と解体を受け入れれば、軍事攻撃も行わないという変化をにじまませているものと受けとめられている。
ホワイトハウスのフライシヤー報道官は、ブリーフィングで「ブッシュ大統領は、フセインが政権を放棄すべきだとの従来の立場から一歩も後退していない」と釈明している。
フライシャー報道官は「11年間も国連の決議案を無視してきたフセイン政権が今になって、国連の要求を受け入れるとは、ほぼ考えられないため、ブッシュ大統領がそのような発言をした」と述べている。
しかし、16日に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、核兵器開発計画を認めて以来、イラク攻撃に対するコンセンサスが得られにくい状況であることから、ブッシュ大統領が従来の立場を少しずつ崩しているのではないかという見方も出ている。
ニューヨークタイムは、ブッシュ大統領の発言を取り上げた22日付の記事の題名を「ブッシュ、フセインの武装を解除するため、外交的な手段をとっていると述べている」とつけている。
これに先立って、パウエル国務長官は20日、米国の第一の目標はイラクの大量破壊兵器の除去だと話している。フライシャー報道官は、パウエル国務長官の発言も「アメリカの立場の緩和を意味するものではない」と強調している。
一部では、同日、イラクに対する決議案の見直し案が、国連安全保障常任理事国に配布された際に、ブッシュ大統領が、常任理事国の同意を取り付けるため、一時的に発言を和らげたものと分析している。
決議案の見直し案には△イラクが査察と大量破壊兵器の除去に協調しない場合、軍事的な報復を受けるという表現が「深刻な結果」に直面することになるという表現に△国連の兵器査察団員を各国から派遣してもらうという条項が「もっとも有能な査察団員」で構成するという内容に変わり△国連の警備隊がイラクに入り、査察団員をガードできるようにするという条項が入っている。
フランス、中国、ロシアは「イラクが、これまで国連決議案を明らかにじゅん守してこなかった」という表現が米国の軍事介入を自動的に認めることになりかねないと憂慮し、見直し案に対して依然として否定的な立場を示していることから、今週内に決議案が成立することは難しそうだ。
フライシャー報道官は「安保理がいつ具体的な行動をとるかは分からないが、肯定的な方向に進んでいるものとみられる」と楽観的な見方を示している。
洪銀澤 euntack@donga.com






